リンゴの木 ヴァルターフレミング
ヴァルターフレミングは、なぜアニリンをつかったのだろう。1856年に、イギリスのバーキンがアニリンから合成染料を偶然につくりだしてから、細胞を化学物質で染めてみたわけである。染まる、ということは細胞のある構造とその染料が化学的に結合するということである。
しかし、原著を読まないと研究がわからないのだが、アーカイブで見ることが出来た。ドイツ語で書いてあるのでわからないが、わからないなりに見てみると、様々な組織や細胞のスケッチがある。軟骨細胞や精細胞、そしてイモリの組織が書かれている。その中には、いろんな細胞周期の染色体がスケッチされている。 こういうのを何枚もみて、順番を考えて、一つ一つの細胞にして書いたものがあり、これが、細胞分裂期の染色体のスケッチである。 アニリンでそまる構造は核のクロマチンに一致して、その後、糸状になり、それが並び、分裂していく。この糸状になって分裂していく時期を”糸”からmitosisと名付けたのである。
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