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本の感想をもらうこと

昨夜、高校時代の友だちとゆっくり話す機会があった。
「あの本、良かったよ~」と彼女が言ってくれた。

少し前に彼女が買ってくれた「まずはケアの話から始めよう」という
私が書いた本のことだ。

「読んでたら、なんか希望が湧くっていうか、ホッとするというか」
そう彼女は言った。

(医療従事者の人が)こんな風に考えてくれているって分かったら、
もう少し頼ってもいいのかなぁっていう気持ちになったよ。

患者さんたちにも読んでほしい…っていうか、
患者さんたちが読むといいんじゃないかなぁって思ったし
医療従事者の人たちも読むと、なんかどこか救われる気持ちになるんちゃうかなぁ。

彼女はそう言ってくれた。
彼女自身は医療従事者ではなく、ごく一般のひとだ。

そういう人にも希望に似た何かを届けられたのだとしたら
ほんとうに嬉しい。
私自身のことをずいぶん昔から知ってくれている
大切な友人に届いたということも。

本を書いて良かったな。
そう思わせてもらえることがしばしばある。

本を書くことは贈り物だけれど
それが別の贈り物となって、自分に返ってくることがある。

それは幸せな交換だ、と
いつも思う。

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