産経新聞と東京新聞 新聞というメディアの存在する意味とは
長年購読していた朝日新聞を取るのを止めて半年は新聞のない生活に。朝起きて朝食を食べる時に読む習慣が長く続いていたので最初の1週間は何か変な感じもあったが本を読みながら食べることにし違和感のない日々に。
半年ほどそういう生活になったがニュースに関してはネットでいくつかのサイトを見れば済むが別の問題が発生した。ストックしてあった古新聞が少なくなりフィルム現像をする時に使う分がほとんど無くなってきたのだ。長年フィルム現像をする際に風呂場の床に新聞紙を敷いて行っている。以前はフィルムで撮っていた量が多かったしプリント作業をする時もテーブルや風呂場の床にも汚さないようにと敷いていたが今はプリントは休止。現像も年に数回という寂しい状況だけに消費量はわずかなものだった。
そしてそろそろまた新聞を読むかなという気分にもなってきたが価格と内容が釣り合っていない大手4社は論外。朝刊のみと廃刊も近そうな産経新聞を試しに読んでみるかなと半年購読をしてみた。
昔なら販売店に行って購読の手続きをするが今はネットで簡単に出来るので便利だ。手続き後少しして購読の手続きが出来たというメールが来たので完了と思ったがさにあらず。
なんと2日目まで新聞が来ない。運悪く?地方に行っていて留守にしていたので夕方まずは産経新聞のお客様対応に電話したが違う所にかけたのかというほどの頼りなさで配達している販売店に電話してくれの一点張り。販売店は産経新聞ではなく読売新聞!昔ヤクザのチンピラ崩れのような勧誘員がゴロゴロいて揉めたこともあったので読売だけは取らないと決めていたのでスムーズにいくかと心配したが産経から連絡が来ていなかった(本当か?)ので朝から入れるということですんなりと解決した。
その後は配達の方は問題なかったが記事の内容はこんなものかという感じだった。
まず読みにくいと思ったのは1面からの順番が両端以外は変わること。記事の大半は見出しを読む程度で済む記事が多く時間がない時は気になる部分だけ読もうといつもの流れで誌面をめくると無かったりということがしばしば。高齢者向けに文字を大きくしていることで記事量が少ないうえに長い文章は嫌われる傾向の時代だけに見出しを読めばある程度は分かるという誌面構成だ。
夕刊が無いためか休刊日の翌日は前々日のことを補う記事も無く淡々と毎日発行しているというだけでこの新聞の存在価値はどこにあるのか。
契約が切れた今年の5月。今度は東京新聞を取ることにした。こちらもネットで購読の手続きをしたが完了した事を伝えるメールは素気ないもので産経新聞の件を考えると不安になる。メールには担当者が確認に行くと書いてあったが2日間は来ない。産経は支払いをクレジットカード払いにするのも購読手続きでできたが東京新聞は出来ないなど問題が多すぎることから販売店(こちらも委託で朝日新聞)にこちらから行って確認と支払いの件をクリアにしたがクレジットカード払いの手続きには1カ月半ぐらいかかるというお粗末な対応には驚いた。どこの新聞社も時代に遅れた対応なのは衰退している企業の姿か。
東京新聞というと東京のことを中心にした誌面かと長年思っていたが地方のことも他誌同様に取り上げている。ネットで朝日同様右寄りの記事が多いというのを何度か目にしたが昔の朝日程ではないがそういう傾向の記事もありこちらとしてはきちんと読むところがそれなりにあって結構という感じだが先日行われた都知事選に関しては選管の悪い点などいくつか書いていたが小池都知事の2期については皆無と東京と名乗る新聞ならもう少し掘り下げて欲しかったは今や広告収入がないと新聞経営は成り立たないだけに知事の背後にいる広告会社に配慮したのかもしれないがマスメディアと名乗るなら広告よりも事実について踏み込んで欲しいがそういう考えは夢物語か。
夕刊は朝日新聞同様おまけという誌面構成が多い。時々読ませる記事があるが週にひとつかふたつという程度。金曜に映画を紹介する欄があるが洋画、邦画の新作を同等数紹介しているが昔の朝日新聞のようにミニシアター系のような映画を紹介することは今のところなく月並みな内容だがその左側は東京の主要な映画館のスケジュールが1面全部使って載せている。昔は他の新聞でもあったが今やネットの時代には珍しい構成にも見えるといえるがそれで紙数を稼いでいるというのが現実か。
9月からは東京23区以外は夕刊を廃止するということで23区以外の購読者がどのくらいいるのか分からないが夕刊は補助的なものになればこの映画紹介も朝刊に移るかもしれないがそうなるとますます夕刊の必要性というものはなくなり朝刊のみにする人も増えていく気がするのが今の内容だ。
東京新聞の悪い点のひとつとしてテレビ欄が紙面の真ん中付近にあること。他の新聞だとテレビ欄は1面の反対側の面にあるので何もしなくても最初に見ることになるが真ん中にあるので時々見ないで出かけてしまうことが何度もある。テレビはあまり見ないのでどこにあっても良いが一般の人には見づらい誌面構成だ。
年々新聞を購読する人は減っている。そんななか毎日新聞が富山県での配達を止めることに。地方の方が新聞を取る人はまだそれなりにいるかと思ったが部数に対してコストがカバーできないほど酷いのだろう。こういう状況は他の新聞社でも起きていくのは時間の問題か。
紙に印刷されたものを配達してもらって読むという昔から続く新聞だがネットやテレビと同じ内容のニュースをただ書いている今の状況では情報の遅さから見ると必要のないものといえる。
(追記)
予想通り9月から夕刊で扱っていた映画の記事などは朝刊へ。他の誌面構成も変わってくるのでどうなるか。今も夕刊はニュースが少々で大半はオマケのような内容。特に土曜はただ誌面を埋めているという感じで必要性を感じない。
新聞自体が読む必要性を持つ人が少なくなっている状況。テレビやネットと同じようにニュースを掲載しても鮮度の悪い不利な立場だけにニュース以外の独自の内容を増やしていくしかないだろうが販売エリアが東京23区のみとなりどのくらいの部数があるのか分からないが今のただ埋めただけの内容では夕刊廃止の日もそんなに遠くはないだろう。
産経新聞はクレジットカードでの支払いをしていたが購読終了後も2か月に渡って引かれていた。こちらのチェックが甘かったということもあるが配達を委託している読売新聞の販売店に丸投げしているのが原因。引かれていることに気づき例のお客様対応に電話したが前回同様頼りない応対だった。新聞購読は昔から契約月が過ぎても購読者が販売店に今月で終わりという事を言わないと配達するという傾向だが他社の業務委託という点でチェックの甘さが今回の騒動になったのかもしれない。同じケースで産経新聞を購読している人は止める時には注意すべきだ。
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