出版の原点と未来がここにある
突然ですが、好きな出版社はありますか?
好きな作家がいる人は多いけれど、推し出版社を持っている人は少ないのではないでしょうか。
わたしは、あります。
ミシマ社です。
わたしの推し出版社
ミシマ社は従業員わずか20名弱の本当に小さな出版社です。
創業は2006年なので比較的新しい出版社と言えると思います。
おしゃれな街のイメージがある自由が丘と京都に拠点を構える会社で、三島邦弘さんという方が代表を務められています。
三島さん自身、いくつかの出版社で編集者などとして勤められたのち、30代で起業したのがミシマ社でした。
会社のモットーは「一冊入魂」で、三島さんの「本」にたいする真摯な気持ちが以下のメッセージに表れています。
小さい会社ながら、本当に芯のある本ばかり出されています。
ミシマ社との出会い
ミシマ社との出会いは、偶然でした。
わたしにとって、生き方のロールモデルといってもよい、クルミドコーヒーの店主影山知明さん。
わたしにとって、子育てのロールモデルといってもよい、独立研究者の森田真生さん。
そのふたりのこころの師匠から出てきて、ばっちりつながったのが「ミシマ社」でした。
ちなみに影山さんの名著『ゆっくり、いそげ』は大和書房ですが、こちらも大変おすすめです。
クルミドコーヒーにもミシマ社の本たちがたくさん置かれているほか、クルミド出版として自社でも出版業を営まれています。
競争ではなく共生しています。
なにより、大変居心地のよい喫茶店です。
お師匠さんのおふたりが名前を挙げるのだから、ミシマ社はさそかし魅力的でおもしろい会社なのだろうと、本より先に、出版社に出会いました。
調べてみると、自由が丘にあるとのことでご近所としてより勝手に親近感を持つようになりました。
書店と違って出版社の所在地はふだん気にしませんよね。
実際、本社には販売店もビルもありません。
京都オフィスには販売店を併設しているらしいので、いつか行ってみたいです。
そして、ほどなくして1冊の本に出会いました。
またまた登場『思いがけず利他』です。
本当にたくさんの刺激と勇気をもらいました。
わたしと家族にとって、まさに魂の一冊です。
利他や贈与はミシマ社の活動の原動力ともなっているようで贈与経済のアイディアを参考にしたサポーター制度を設けています。
読者や支援者参加型の出版社なのです。
もう一つ、素晴らしいのが、年2回発刊されているミシマ社の”雑誌” 『ちゃぶ台』です。
雑誌というものにどういうイメージを持たれていますか?
その概念が良い意味でひっくり返されるのがちゃぶ台です。
内容は雑誌というより文芸書であり哲学書です。
装丁も素晴らしく、全巻そろえたらさぞかし壮観だろうと思います。
わたしもいつかそろえたいです。
さて、ここから先はそんな魅力あふれるミシマ社をもっと深堀していきたいと思います。
お読みいただけば、きっとミシマ社が気になって、気になって一冊手に取りたくなるはずです。
※本記事は、ミシマ社とは全く無関係な一ファンによるもので、内部情報には一切触れていませんが魂込めて書きましたので是非、お読みください。
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