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【第3回】信頼関係の土台を作るまさかのスキル

カバー画像を見て、あなたは朝やけだと思いましたか?夕焼けだと思いましたか?

わたしは、「朝やけ」だったら気持ちがいいなと思いました。

きょうは、そういう話です。


「コーチ道に終わりはない。わたしは、みなさんよりちょっと先を歩いているだけです。」

コーチ歴30年以上のプロコーチの言葉です。

「ちょっと先」と謙遜しておっしゃっていましたが、駆け出しのわたしからすると雲の上の存在です。

雲の上の存在であるプロコーチは何がスゴイのか、その真髄に迫りたいと思います。

これを知ることで、コーチでなくても日々のコミュニケーションがスムーズになったり、ご自身の人生が明るくなること間違いありません。

プロコーチ、ここがスゴイ

コーチングの一般的な流れは以下のようなものだと思います。

コーチはクライアントにたいして好奇心をもって、傾聴をします。
その上で、クライアントに効果的な質問で刺激しながら思いのたけを語ってもらいます。
クライアントは自らの言葉をとおして、自ら気づき(オートクライン)を得てもらうことで、行動変容をうながします。


1,2時間という短い時間でクライアントに影響を与えるコーチはどのような能力を兼ね備えているでしょうか。

思いつくままに書き出してみましょう。

  • 安心な場づくり力

  • つつみ込むような笑顔

  • 全集中の傾聴力

  • 核心を的確に伝える言語化力

  • 相手に気づきをうながす質問力

  • 本質的な課題を見つける力

などたくさんありますが、きょうはわたしがもっとも驚いたスキル、コーチの瞬発力について考えてみましょう。

この瞬発力は、他のコーチング技術の基盤といってもよいと考えています。
コーチのレベルを垣間見れる指標と言ってもいいかもしれません。

なぜならば、コーチのクライアントの言葉や表情への反応速度は、コーチとクライアントの信頼関係の構築に直結しているからです。

どういうことか、コーチングの定義をおさらいしつつ、ひも解いていきましょう。

コーチングとは、思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くことです。
対話を重ね、クライアントに柔軟な思考と行動を促し、ゴールに向けて支援するコーチとクライアントとのパートナーシップを意味します。

国際コーチング連盟日本支部HPより

国際コーチング連盟のコーチング定義にあるように、コーチングとはコーチとクライアントのパートナー関係を築くことが最大のミッションです。

信頼関係という土台の上に、対話をつうじたクライアントの目指すゴールへの支援があります。

弾む会話の正体とは

では、信頼関係はどのように構築されるかというと、それは相手への興味関心の高さと比例していると言えます。

みなさんは、嫌いな人と好きな人のどちらの人の話を聞きたい?もしくは悩みを相談したいと思いますか?

答えは明白ですね。

好きな人との会話の方がスムーズで圧倒的に心地よいはずです。

なぜ、スムーズなのでしょうか?

相手が自分の話に興味津々で、共感しながら聴いてくれていたり、相手の話に自分も関心があるからです。

自然と会話が弾むということですね。

親しい間柄の人との会話はスムーズ

では、あなたはなぜ親しい人が、自分の話に興味・関心を持ってくれていると感じるのでしょうか?

それは、相手が自分の話に反応してくれているからです。

具体的には、あいづちをうったり、ときに笑顔で、ときに悲しい顔で共感してくれたり、質問に答えてくれたりしてくれるからです。

スムーズな会話には、相互にさまざまな反応があります

それも聴き手の興味関心が高い方が、その反応スピードも速くなります。

いわゆる、喰い気味というやつですね。

もちろんとにかく反応が速ければよいかと言えば、そうではありません。
喰い気味も度が過ぎると、話をさえぎってしまって会話の流れが止まってしまうこともありますね。

素早いながらも話し手も心地よいペースでの反応があると、会話は弾んでいくのです。

これは気の利いた一言よりも、大切です。

この反応には、言葉だけでなく、表情やジェスチャーも含みます。
聴き手が何か言わなくても、相手の顔や身振り手振りを見れば、話し手の意図(聞いてほしいこと)が伝わっているかがわかりますよね。

もちろん話し相手にもよりますが、会話においてはこの心地よいペースというのは意外と速いということが言えると思います。

話しをちゃんと聞いていないと、急に振られたときに「あ、えーと」、「うん?」と急に会話の調子がくるってしまったり、話し手の感情とは違う表情をしてしまうことがありませんか?

その瞬間話し手は、この人ちゃんと聞いていないのかもと思い、一歩引いてしまいます。

それが積み重なると、信頼関係に響いてきてしまいます。

コミュニケーションがぎくしゃくする(イメージ)


会話はキャッチボール

会話はキャッチボール

信頼関係を深めるために会話は重要な要素です。

会話はキャッチボールとよくたとえられます、本当にその通りです。
ただし、もう少し丁寧な言い方をすれば、同じ球速で、同じ高さでのキャッチボールが一番よいのです。

相手が150キロの切れの良いボールを投げているのに、こちらは山なりの70キロの超スローボールしか投げられなかったら、よいキャッチボールとは言えませんよね。

だから瞬発力=反応速度は大切なのです。

そうなると、みなさんが今知りたいことはこれでしょう↓


その瞬発力はどうやって鍛えるのでしょうか?

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