【第5回】「その言葉を別の表現でいうとどうなりますか?」がやっと腑に落ちた
前回は、コーチ自身のマインドにフォーカスして、どのようなマインド・思考態度でいたらよいのか、それを身に付けるために必要な7つのスキル・資質というお話をしました。
きょうは、その続きで、コーチングマインドを体現して、クライアントと向き合うとは、具体的にどういうことか?というところを深堀していきたいと思います。
これが自然とできるようになると、きっとあなたの周りの人で悩む人が減ります。
また自分自身も失敗を恐れたり、自分を卑下したりということが減り、未来志向で自分の可能性を信じられるようになります。
では、さっそくみていきましょう。
そもそも国際コーチング連盟の定めるコーチングマインドとは、以下の通りです。
む、むずかしい、そして詰め込みすぎている。。。
でも大丈夫です。これとよく似たマインドを簡単に一言で言った人がいます。
コーチングマインドとは「しなやかなマインドセット」のこと
心理学の分野では世界的な権威であるスタンフォード大学教授キャロル・S・ドゥエックです。
彼女の著書『マインドセット:「やればできる!」の研究』はベストセラーになりましたのでご存じの方も多いかもしれません。
概略を知るためには、こちらのTEDもオススメです。
"The power of yet"
先ほどの、コーチングマインドを体現している状態とは、結論から言うと、しなやかなマインドセットでクライアントと向き合っている状態です。
キャロル・S・ドゥエック先生は、大まかに分けてマインドセットには2つあると言っています。
硬直したマインドセットとしなやかなマインドセットです。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
"Fixed Mindset" 硬直したマインドセットとは
自分の能力は、石板に刻まれたように固定的で変わらないと信じています。
このマインドセットでいると、
自分の能力を繰り返し証明せずにはいられない。
うまくできるだろうか、賢そうに見えるだろうか、バカと思われやしないかと、いつもびくびくしている。
つまづいたら、それでもう失敗。
自分の能力は変わらないと思っているので、努力は忌まわしいものと考えている。
自分の有能さを示すことに熱心であり、つねに誰かとの比較や競争、勝負しようとします。
"Growth Mindset" しなやかなマインドセットとは
人間の基本的資質は努力しだいで伸ばすことができるという信念をもっています。
もって生まれた、才能、適性、興味、気質は、ひとりひとり異なるが、努力と経験を重ねることで、だれでもみな大きく伸びていける信念です。
いわゆる「成長マインドセット」ですね。
このしなやかマインドセットの人は、
思い通りにいかなくても、いや、うまくいかないときにこそ、粘り強い頑張りを見せるのが特徴で、人生の試練を乗り越える力を持っています。
成長できなければ、失敗。努力こそが、人を賢く有能にしてくれると考えています。
さて、ここからが本題です。
どうやら、しなやかマインドセットの方が、良いということはわかりました。
コーチはしなやかなマインドセットをもって、硬直したマインドセットになっているクライアントをときほぐしましょう。
これがきょうのゴールです!
ではないのです。
都会で実践できる農ライフ、読書、ドイツ語、家族などについて「なぜかちょっと気になる」駄文・散文を書いています。お読みいただき、あなたの中に新しい何かが芽生えたら、その芽に水をやるつもりでスキ、コメント、ほんの少しのサポートいただけると嬉しいです。