現実にエンドマークが付くのは死んだ時だけ/河合隼雄編

てかもう暇を持て余したマザーが病室兼ナントカ室に入ってきておる。
私自室に戻れるんだけど、ほらマザー年寄りだからメンテ要るから。

最近は聴覚の問題(私の耳がやや良すぎるかもしれない)でなるべく一緒にいるのは避けてはいる。

さて本題に、入るけどフリック大変なので一旦保存して自室に行くつもりだ。

戻った。最近やっと日記を取り出したが、4月からこちら悪夢のような現実しか書いてなかった。この時点でガンがあり、胆のうはパンパンに腫れていて現実は泥沼なのだからあたりまえなのだが。

現在ガンは切除している。まあリフォームとか屋移りとか、クソまずい兄弟はいつになったら大人になるんだとか、正直笑うしかない悲惨な状況なのだが、そこを突破するために河合隼雄を読んでいたのだろう。この時点で私は悪魔に魂を売り渡している。

ただその、状況は奇跡と自分の人格の広さで(まあ豹変とも言うのか)で着々と解決に近付くも、現実なのでクソまずさは変わらず、どこか、「いつになったらこの茶番は終わるんだ」という、不可思議な尻切れトンボがあり、現実なんだから終わるとしたら死ぬ時だけだろう、とは理解していた。
理解していたのに、なぜ毎回割り切れぬ。
河合隼雄に魂を売り渡していたからだ。

あとまあ細かいことは長くなるのでわかりやすい話をする。

前から知っていたのだが、私の脳梁は太い。3~4の仕事を同時にこなし、耳を頼りに調理・家事する。
歌いながらキーを叩く。

そこらへん検索すると全部出た。
音楽家は脳梁先端が肥大している率が高く、それゆえにジストニア経験が多い。
私もてんかんかどうか疑っていたが、そんな現実はない。
料理家事は耳でやる。
まさかとは思ったが、ふと過去作品を振り向くと全部「ディランを流して英語はわからんのでちゃーっとなんか書く」だった。
つまりかなりの率がセミオリジナル歌詞なのだ。
楽器はまるで出来ないが、マザーが師範代なので英才教育でかなり良い線まで行っている。カラオケ屋が潰れるか潰れないかギリギリの声量なのでマイクは時に外す。出禁をくらうと他がない。

で、それがなんだというと、脳梁が肥大化すると集中力が高くなる。=催眠に入りやすい。すでに魂なら河合隼雄に売り渡してある。
何しろ私は、プラセボが利かないので新興宗教にぶち込まれて死ぬほど苦労したクチだ。
全員が発狂している中で自分だけ醒めているのは地獄だぞ。

まあそんなわけで、「人生に効かせる為に河合隼雄に魂を預けた」ので、催眠に入ったまま、「どうも現実の幕が引かれんな…」と思っていたのだが、そこは河合隼雄という奴で、今日やっとちゃんと幕が引かれた気がした。

なんというか、1/3くらいは催眠入ってるでしょう。なにか、操られ妄想がある。いやそれとは別に本当にかなり昔にも現実にストーカー小僧とかヤバいのも数件あったので。リアル感が百倍増しなので地獄を彷徨った。

なにおれそんななにかヤバい?おれが猫可愛がるとあと酷い展開になるけど、それの人間版あるの?
いや置いといて。

決め手として、「またこの展開か。また他人に道を譲る展開か」と思った瞬間、「でもお前は嫌いだすっこんでろ」と、あらゆるを無視して、自分の本当の筋はここだろ、を選択した。

そして、ふと、河合が裏方に居ることに思いを馳せ、検索したら「脳梁が肥大している」が出たのだ。

真実、今年になるまで自分がそこまで耳を使っていると知らなかったのだ。
脳梁が太いので耳からの入力がおそらく巨大であり、時にひきつけを起こす。
やや特殊例であるが、別段人類から外れる程ではない。

それで、何か解決したわけではない。そもそも問題と言っても、今更治しようのない深い傷がいくつもあるだけだ。

だから「どうして」がはじまり、河合エンジンが始動するし、そのための魂ならこちらが予め売り渡してある。

今でも現実はどうにもならない。
ガンは別個所に移るかもしれないし、相変わらず俺の言葉だけが虚偽として扱われてキチガイ扱いされる日も増々あるだろう。

一般人のフリをするケダモノへの憎悪はこの世の果てまで消えない。

そういや、俺は素直なので誰かが推していた遠藤周作の「沈黙」を聴いた。講演だけ。
自分のことだとはミリも思わなかった。俺を踏みしだいて愛想笑いで一般人のフリをする連中への憎悪はミリも変わらない。
俺は遠藤周作じゃない。

だから何も変わらなかった。

「許さない」を選択しただけだ。


それでいい。

これからも、何かアウェイで煮詰まるかもしれないし、野垂れ死にもするだろう。
だからこの日、河合隼雄に魂を売り渡して、ウザいと思った奴を振り払って、したいと思ったことをした、自分の選択を、まあ忘れるだろうからここに書いておくし、いやになったらここも潰す。

転がる岩は常に血塗れだ。

そんな風にしか生きてこなかった自分に誇りがある。

あとはもう、何もないよ。

明日も茶番の幕が上がるのか?
でも本を読もう。
積んでるから。


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