「衣替え」という英語にはない言葉

だんだんと気温が下がってきた今、衣替えした方も多いのではないだろうか。
個人的には先週衣替えをして、ついでに部屋の掃除を始めたら、色々なものに目が行き、部屋がカオスな状態になっていしまっている。
同居人には「見なかったことにする」と部屋のドアを閉められた。(見るなといったのに見たほうが悪いと思う)
さて、この「衣替え」英語でなんというかご存知だろうか。

実は直訳できる言葉がないのである。

I put away my summer clothes and I took out my winter clothes.
「夏服をしまって、冬服を出した」

少し長いが、やったことを説明して、衣替えを表現するのが一番近い訳になるだろう。

なぜ「衣替え」という言葉がないのか考えたのだが、よくよく考えてみると、衣替えをする習慣がない、というのが大きな要因かもしれない。
夏も冬も基本的には同じクローゼットに服をしまっている人が多いのではないだろうか。
せいぜい寒い地域に住んでいる人がコートをガレージ(車庫)にしまったりして、出したりする程度の人が多いのではないだろうか。

I pulled out my winter clothes.
「冬服を出してきた」「冬服を出した」

I got my winter clothes out.
「冬服を出した」

上記のように、片付ける話よりも出してくる話だけするほうが多いかもしれない。
そして、秋の服という表現をする人も比較的少ないかもしれない。

I got my warm clothes out.
「暖かい服を出した」

I got my long sleeves out. 
「長袖出した」

長袖を出すという表現は、私自身が南カリフォルニア育ちだからよく聞いた言葉なのかもしれない。(冬でも半袖という人は少数派だが一人や二人いた)

I switched my wardrobe around.
「クローゼットの中身を変えた」

という表現もあるが、こちらは季節に関係なく、どちらかといえば服のイメチェンしたニュアンスになる。

I switched my wardrobe around because the season is changing.
「季節の変わり目だから、クローゼットの中身を変えた」
という言い方に変えれば「衣替えした」に近くなる。

改めて、言葉を学ぶことは文化を学ぶことだなあ、と思う。(言葉を学ぶことは文化を学ぶこと


I'm done swapping clothes, so I should get back to cleaning my room now.

服の入れ替えは終わったので、部屋の掃除を再開しないといけませんね。

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