菩提寺の苦悩 墓じまいの600万円か、葬儀の400万円か?
今日の墓じまいは神奈川県町田市のお寺です。
依頼者(60歳くらいの女性)は、お母さん(90歳くらい)が病気で余命3ヶ月の宣告を受けたのをきっかけにご連絡いただきました。
数年前にお父さんが亡くなり、こちらの菩提寺で葬儀をお願いしました。
通夜・告別式・初七日・四十九日など、納骨するまでに400万円以上(戒名含)を支払ったため、今回も同じような金額になるだろうと怖くなっています。
お坊さんは呼ばずに、家族葬か直葬をして骨だけ菩提寺に納骨しようと、お寺に相談したところ「葬儀・法要」をしていない骨は納骨出来ない」という回答でした。
びっくりしましたが、仕方なく墓じまいしようとお寺に伝えると「離檀料に600万円が必要(墓の撤去込)です」との回答。
八方塞がりで途方に暮れた依頼者が、たまたまこのブログを見てご連絡を頂いたという訳です。(note書いてて良かった)
刺せば監獄刺されば地獄♫
長渕剛の「泣いてチンピラ」の歌詞を思い出しました。※どっちになっても悪い例
結論は35万円で離檀から撤去まで済みました。
昨年からお寺の対応がキツくなった気がします。マスコミでも墓じまいについて情報が多くなっているのに、檀家をATMとしか思っていないお寺が多すぎます。
もちろんキチンと対応されているお寺もあるので、尚更辛いです。
お寺はこれまでの高額な法要料によるビジネスモデルが成り立たなくなっているので、早急に別の収入を確保(不動産、塾、保育園、コワーキングスペース、民泊、など)を進めた方が良いです。
檀家が墓の年会費を支払い、意味不明な念仏による法要料の徴収は、平成の後半から崩壊していることに目を向けて、お寺の新しいスタイルを作り上げる事を期待しています。