ゲーム感想「リバーシティガール ズ2」
総評
評価:★★☆(お勧めするほどではないけど、乗り気なら楽しめるじゃないかな)
感想:ミサコとキョーコの軽いノリと個性的なキャラクターたちの掛け合いはなかなか面白かった。ゲームプレイ自体もストレスは感じつつも、エンディングまで進められるくらいには楽しめた。
初クリアー時間:21時間
世界観について
コレまで"日本"を舞台にしてたくにおくんシリーズ。愛好者からは受けが悪い印象。私は嫌いではなかった。
①アメリカナイズされた世界観
海外様式というフィルターを通すことで"不良少女"から"BAD GIRLS"に印象転換。
②大きく変わったキャラクター達
原作(?)のくにおくんシリーズ登場時から大きく変わったキャラクターが大胆にリメイクされている。
例)リュウイチ、リュウジはダブルドラゴンからKPOPアイドルもどきになっており、ダブルドラゴンの代名詞たる龍尾嵐風脚を目にすることはできなかった。
③リバーシティに暮らすテクノス作品キャラ達
ダブルドラゴンからビリー、ジミー、マリアンが登場。
過去作を知ってるとメタ発言の多さにクスリとくる。
ゲームプレイについて
思い返すと結構不満だらけなゲームバランスだった気がする。
①使える装備が少ない
装備を変えることで劇的によくなったと体感できなかった。
※攻略サイトを作るほど熱心な人たちは"使える組み合わせ"を頑張って捻出していたが、ぶっちゃけてしまえば回復アイテムの代用くらいが関の山
※隠しアイテムの重戦車バッチ、ウサギバッチは効果がはっきりとわかるがピーキー過ぎてゲーム感が損なわれるので使える装備としてカウントしたくない
道端に落ちてる武器を店売り装備として、持ち替えできたほうが面白かったと思う。
②状態異常恩恵が体感できなかった
毒、氷結、炎上、感電と状態異常を引き起こすことができるのだが、自分が使った時の恩恵が体感できなかった。
氷結は動きが遅くなると言う点では顕著に現れるがその他3つについてはコンボで倒す手数が1つ減ったかな(?)程度。
発生率も少ないし、ヘヴィ攻撃限定だしね。高難易度向けアイテムだったのかも?
③ヒントが少ない
ミニゲームに代表されるがヒントが一切ない状態で「よーいスタート!」するので「難しい」ではなく「コスい」という印象。
④回復アイテムでゴリ押しできなくても良かった
BOSS戦がギミック式に偏っているため、相手をどうにかするよりも「死ににくい状態を維持したほうがいい」仕組みになっている。
最後は回復アイテムを買い溜めして突っ込んだほうが精神的にも楽だった。これは単純にアクションで切り抜ける要素が"面倒臭さ"になってしまっていて勿体なかったという印象。
⑤敵の増員タイミングが遅い
おかわりの補充も遅かった。序盤は2、3人倒して「あれ?もう終わりかな?」って思った。結果、ロード時間を挟もうがマップ移動したほうが早かったという印象。
⑥BOSSと殴りあう時間をもうちょっと作って
ギミックが挟まるのはいいんだけど、殴り合うだけの時間をもう少し作って欲しかった。ギミックの合間を狙うしかなく、避けるゲームになってたのは"コレじゃない感"が堪らなかった...。
作品の個性を伸ばしてほしい
①プレイアブルキャラクターを増やすことは作品コンセプトを壊していないか?
くにおくんシリーズの外伝に位置する本作はミサコとキョウコの軽快で毒のあるギャルっぽさがウリだと思ってる。
あくまでメインのキャラはこの二人であり、プレイアブルとして登場するくにお、りき、マリアン、プルーヴィはサブキャラの位置から動かないほうが良かったかも。舎弟システムも悪くなかったが、馴染みのあるキャラと絡ませてコンボ もしくは 合わせ技が使える仕組みのほうが際立ってたと思う。
②オープンワールドっぽさを出して欲しかった。
前作よりも自由にリバーシティを動き回ることができたが、進行によってロックされているエリアが多く、何処となく"お使い感"が出てしまうのは勿体なかった。
せっかくスマホを持っているのだから場面のスクショを撮らせて「後で見に来てみるか」と思わせる自由さがあっても良かったと思う。クエスト進行が多少前後してもいいような配置になってたのは良かったのでその方向で作ろうとしてたんだろうなぁという努力は感じられた。
③くにおくんシリーズゲームらしさをリバイバルして欲しかった
過去にプレイしたくにおくんシリーズのゲームらしさを本作なりの形でリバイバルして欲しかった。例えば、ダウンした敵を掴んでミサイルのように投げる(ダウンタウン熱血行進曲)、マウントを取って殴る(熱血硬派くにおくん)、ボールを投げる時必殺技が出せる(熱血高校ドッチボール部)などなど。
マイナス面の評価が多かったがこの作品の世界観は嫌いではないので、是非とも続編やDLCストーリーを作ってほしい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?