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元夫の実父に対する葛藤

元夫の過程は典型的な機能不全家族でした。お父さんは高卒の警察官、学歴のために昇進ができず、息子には何とかいい大学に行かせたいと思っていたようです。そのため、小さいころには相当厳しく勉強させられたよう。お母さんに対する暴力もあり、家の中はかなり壮絶だったと聞きました。

苦労の末、元夫は都内の某有名大学の付属中学に入学。エスカレーター式で大学まで入れるその学校に入っていれば、受験なしで有名大学の学生になれます。その瞬間、夫は父に「お父さんもう、何も言うことないから」と言われ、放任されてしまったそうです。

実父に対し、元夫が語ってくれたエピソードをひとつだけ覚えています。中学校の頃、友人数人と競馬に行く約束をしたのだが、自分だけ寝坊していけなかった。友人たちは競馬場で捕まって補導されたそうですが、夫だけは逃れてしまった。お父さんに怒られる機会を失ったようなことを言っていたような気がします。

元夫はギャンブル依存症で暴力もあったため、子供のことについて語ることはほとんどなかったのですが、「自分が子供を持つなんて考えられない。父親といい関係が築けていないのにできるはずがない」といったようなことを、言っていたような記憶があります。「自分の子供」に対して向き合う勇気がなかったのかな…

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