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1人でも多くの大学生に成長の機会を提供したい ~dodaキャンパス事業本部 サービス推進企画室~

dodaキャンパス」では、大学低学年期から自らのキャリアについて学びを深め、成長できる機会を数多く提供しています。今回は2024年1月に開催した「ビジネスコンテスト(以下ビジコン)」について、当イベントの企画・推進を主導した伊藤 結実さんを取材しました。


dodaキャンパス事業本部 サービス推進企画室とは

企業が自社のプログラムや選考案内のオファーを学生に直接送ることができる新卒オファーサービス(ダイレクトリクルーティング)「dodaキャンパス」では、大学1、2年生時から自らのキャリアについて学びを深め、成長につなげるための「キャリア教育」の機会を数多く提供しています。
そしてこれらの機会やプログラムづくりを企画、推進しているのが、dodaキャンパス事業本部 サービス企画推進室(以下サビ推)。サビ推では、キャリア教育プロジェクト「キャリアゲートウェイ*」の中で、学生の成長・キャリア形成支援に賛同する16社の大手企業と共に、2023年夏に「まなぶ」と「はたらく」を考えるための2日間大型イベント、そして2024年1月にはSDGsをテーマとしたビジコンを企画、開催しました。

*2022年に学生の成長・キャリア形成支援に賛同する大手企業とともに「キャリア教育パートナーコンソーシアム」を発足。そして、これまで培ってきた学生の成長支援・キャリア形成支援のノウハウを活かし、大学生が早期から自身の今後のキャリアについて考える機会を提供することを目的に、パートナー企業とキャリア教育プロジェクト「キャリアゲートウェイ」をスタート。

「キャリアゲートウェイ 2023」ビジネスコンテスト グランプリファイナル実施報告

「キャリアゲートウェイ 2023 -Summer Fes.」実施報告

大学低学年時の「キャリア教育」が注目されている理由

なぜ大学低学年から「キャリア教育」は必要なのでしょうか。
「就活早期化の影響もあり、大学生は本格的な就活を始める前に業界や企業研究を行う十分な時間がとれない、職種について正しく理解する機会が得られないなどの課題がき彫りになっています。その結果、自身が興味・関心のある分野という限られた選択しかできず、結果として入社後のミスマッチが生じる一因となっていることもあり、キャリアについて考える、知る機会を提供する『キャリア教育』の重要性が年々上がってきているのです」と話すのは、サビ推の伊藤結実さん。

大学生に成長機会を提供できることが私の最大のモチベーション

伊藤さんは、第2回開催となるビジコンの企画、運営を主導。準備期間も長く、当日も不測の事態が発生することも多い大規模イベント運営ですが、「思い返してみても苦労したことが出てこないくらい、達成感やうれしかったことの方が多い!」と伊藤さんは言います。
 
「昨年秋から大学低学年のビジコンが始まり、1月13日にコンテストの集大成となるグランプリファイナルを終えましたが、参加学生やパートナー企業のみなさまに『このビジコンに参加してよかった!』と思ってもらえるために、とにかく走り続けながら準備を進めてきました。前回とは違う会場だったこともあり、0からイベントを作り上げるためにプロジェクトメンバーとも思考錯誤を重ねてきましたが、当日の映像や写真を見返してみると、企画時点で描いていた形になっていたことが本当にうれしかったです」(伊藤さん)
 
ビジコン参加学生のフォローもチーム総力戦で行ったと伊藤さんは言います。
 
「参加学生は『アイデアジャーニー』と呼ばれる4カ月間の中で、企画の立て方を学び、プロジェクトメンバーのサポートを受けながらプレゼン資料を作成、ブラッシュアップを繰り返します。長丁場になるため、いかに学生のモチベーションを保つのか、またプレゼン内容をより良いものにするにはどうすればよいのかを常に考えていましたね。強制ではなく学生自身が意欲的に最後まで走り続けるためのサポートについては、プロジェクトメンバーのインターン生(来年度ベネッセコーポレーションに新卒入社予定)と何度も協議を重ねました」(伊藤さん)
 
そして迎えたビジコングランプリファイナル当日。コンテスト後の企業交流会時の学生の姿が頼もしく、そしてとてもうれしかったと話す伊藤さん。
 
「グランプリファイナルでプレゼン機会を勝ち取った学生や受賞学生の横には、ファイナルに進めず悔しい思いを持つ学生たちもいました。その学生たちが、予選Pitch時で審査企業から得たフィードバックを元にブラッシュアップした自分の資料を見てもらいたいという一心で、企業担当者の前に列を作り始めたのです。実は大学生から企業に話しかけに行けるかが心配で、事務局側でマッチングリストを作成していたのですが、これは全く必要ありませんでした。『交流会の時間が足りなかった!』という学生も多く、このビジコンを通じて得た経験が学生一人ひとりの成長につながっていることを感じ、本当にうれしかったですね」(伊藤さん)

少し背伸びした挑戦が経験となり、成長につながっていく

1人も多くの大学生により良い体験をして欲しいと話す伊藤さん。これには伊藤さんの大学時代の原体験が大きく影響していると言います。
 
「大学時代に参加した育成プログラムや多くの挑戦と経験が、私自身の価値観を知るきっかけになり、そこから自分がどう生きていきたいのか考えてきたことが今につながっています。だからこそ、時間もお金も比較的自由に使える大学生の時期に、多くの体験的な学びをして欲しいし、届けていきたいという気持ちが強いのだと思います。今回のビジコンでも、企業の前で発表するなんて難しいし、緊張してひるんでしまいそうと思った学生もいたかもしれません。でも、少し背伸びした挑戦が成長につながり、行動することで自分を知るきっかけになり、それが自分の経験として血肉になっていきます。そしてこれらの経験は、その後のファーストキャリア選択や人生で大切にしたいことの根や幹になると、自身の経験を通じて確信しています」(伊藤さん)

挑戦をサポートしながら一歩踏み出せる大学生を増やしていきたい

最後に、伊藤さんのいまの思いと今後の目標を聞きました。
 
「私たちが提供するプログラムは、意識が高い学生のためのものではありません。すべての大学生がもっと自分のことを知るために挑戦することの大切さを伝え続け、挑戦をサポートしながら一歩踏み出せる人を増やしていきたいと思っています。そしてこれからも、私たちサビ推が企画する中長期で学生の成長につなげる機会やプログラムを多くの学生に届けたいし、私たちが大学生のキャリア感醸成を支援するインフラ、プラットフォームのような存在になりたい。大学生がよい体験や経験をもっと当たり前に得られる社会になるといいなと思っています」(伊藤さん)

夏の大型イベント時の運営スタッフ集合写真(後列左から4番目が伊藤さん)

※掲載内容は取材時点(2024年2月)のものです

取材、文:ベネッセ i-キャリアnote編集部