南米のネコ科動物について、いろいろ考える
世界のネコ科動物を大きな地域別に整理して、同地域での棲み分けについて考えを巡らしていた時に気が付きました。南米のネコ科動物と言えばマーゲイ、オセロット、ジャガー、どれも基本的に熱帯雨林に適応した種であるように見えます。(この記事のために調べたところ、他にも小型種は色々いるようです。)
ですが南米の自然環境はアマゾンの熱帯雨林だけではありません。特にブラジル南部、ウルグアイ、アルゼンチンには大草原地帯であるパンパが広がっています。ならば何故、ライオンやピューマのような乾燥した草原に適応した大型ネコ科動物が存在しないのでしょう?
まず考えるにエサとなる大型草食獣が思い浮かばない。思い出せないだけかと思ったんで調べてみたところシカはいるようです。では何故、それを狙う大型肉食獣がいないのか?更に調べると、この地域にはタテガミオオカミが分布しているようです。タテガミオオカミは名前は知っていましたが、南米の生き物だとは認識していませんでした。とは言え、このタテガミオオカミも齧歯類やアルマジロ、ウサギ、鳥類、爬虫類、魚類、昆虫、果実などを食べるということで、大型草食獣を狩るような動物ではなさそうです。
調べていくと以前はパンパにもジャガーは生息していた、ということがわかりました。
なるほど本来はパンパでもジャガーが大型肉食獣として存在していたとして、今度は乾燥した草原に適応した種が現れずに、いかにも熱帯雨林向きのジャガーが、亜種レベルでは分化していたかもしれないけれど、種分化せずにパンパでも大型肉食獣のニッチを占めた理由がわかりません。
もっと調べていくとWikipediaの「パンパ」の項目に、あまりに平坦すぎて洪水が起こるとなかなか水が引かないという記述がありました。これが水辺に適応して見えるジャガーがパンパでも生息していたヒントになるのかなぁ・・・?
パソコンだけで調べるのはここまでで終了します。後はまた本などでこれに関連する情報があれば、いろいろ認識をアップデートしていこうかなと思います。
自分で撮ったジャガーの画像がなかったので、みんなのフォトガラリーからお借りしました。
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