11歳シーズー 闘病備忘録①
2/14 誕生日を迎えた後からひと月ほど経った頃。本来の飼い主である妹が実家にやってきて、愛犬を抱っこして一言。
「なんか、息荒くなったね」
そうかな?年だからね。そんなこと、全く気付かずに、ただただ、
ご飯を食べさせて、おやつを食べさせて、外でお散歩して。
シニアなので、運動量は当然少なく、日中寝ている時間が長いなぁとは思っていたけれど、気にもしていなかった。
でも、妹の言葉が気になって注視してみると、確かに呼吸が浅く、息が荒い、かもしれない。
動物病院に連れていったのが3/23のこと。獣医に症状を話すと、すぐにレントゲン、エコーと検査にかかり、結果、肺に水が溜まっているのと、腹部の腫瘍が判明。
即刻お預かりを宣告されてしまい、肺から水を抜く作業、そして腫瘍の組織を確認をするため、腹部に針を刺される処置を行われる。心臓に負担がかかるため、局所麻酔、しかも腫瘍を取る際にうまく取れなかったとのことで、針を太いものに替えて複数回刺された模様。
耳にするだけで震え上がる処置(麻酔なしでケツにメスを入れられたことのある飼い主)。
午後になり、迎えに行くと、若干憔悴した様子の愛犬。それでも少しは落ち着いたか。
安堵したのもの束の間、引き渡し時の再度のエコーで、抜いたはずの水が再び肺に溜まっていることが発覚し、もう一度抜いてきます、との獣医の言葉と共に、愛犬は奥に持っていかれた。
ステロイド剤を多めに投与されたのことで、それからしばらくは経過をじっと見守るのみで、腫瘍の判定結果待ち。
ただ、数日おきに診察+検査に通わなくてはならず、一日5千円以上、着実に飛んでいく。気持ちも財布も痛い。
もともと、愛犬保険にも入らず、年齢が11歳ということもあって新たに保険に入ることもできず、全て実費。
正社員でまともに給料を得ている身とはいえ、地味に支払いが嵩んで、時には手持ちのお金で払えず、「コンビニで下ろしてきます」と半泣きで病院を飛び出した日もある。
平気な顔してフィラリアの薬数か月分や療養食の高い缶詰をバンバン万札で購入している年配の飼い主さんすげーな。財力って大事だな。
ていうか、そもそも私の犬じゃないんですけど(白目)。
妹がサイコ野郎なため、愛犬が重い病と分かるやいなや「じゃあもう次の子犬迎える準備しよう」というクソアホポジティヴなセリフを放ったこと、一生恨みに思う。
それでも、この妹が異変に気付かなかったら、確実に手遅れになり、死んでいたと思うと、複雑ではある。
嵩んだ治療費は既に10万超。
妹が支払うそぶりはない。
どころか
「あーあ、その金で新しい子犬が買えたなぁ」の捨て台詞。
二度と犬を飼うな。