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02.好きの追求
なかなか眠れない夜。
誰しもそんな日があると思いながら、この1年はそんな夜とよく対面しています。
おかげで、夜風の心地良さや月の満ち欠け、星の位置、夜明けの清々しさを知ることができました。
人生のほとんど、空を見上げずに直帰して、外を見ることなく眠っていたと考えると、何事も経験してみるものだなぁと思います。
思えば昔から天体観測は好きで、天文台や流星群というキーワードによく反応していましたし、好みの本や音楽は月や星がテーマになっているものが多かったです。
なぜこれらが好きなんだろう?
そんな問いが生まれましたが、好きに理由は無いなんて言葉の通りで、本当にそうだなと思っています。
好きなものは好き。ただそれだけ。
前世からの記憶なのか、DNAに刻まれた何かなのか、はたまた自覚が無いだけであらゆる経験や擦り込みの結果なのか。
やはり考えたところで好きなものは好きという現実は変わらないので、考えないことにしています。
でも、自分の好きを知りたいとも思っています。
もっと言うと、あらゆる好きの共通項を知りたい。
新たな好きに出会いたいし、楽しみたい。
今ある好きをもっと好きになりたい…
そんなことを漠然と考えています。
これが世の中でいう自分探しの1つなのでしょうか。
もしかすると、少し難しいテーマを掲げてしまったのかもしれません。
ただ、あらゆる好きを通して、いろんな自分の側面を知れることは純粋に楽しいような気がしています。
社会の同調圧力や風潮、しがらみ、責任など、好きを制限する可能性のあるものに、少しでも抗いながら、たくましく暮らしていきたい。
…なんて、少しだけ思索の旅に出た、秋口の眠れない夜でした。