コーン | daily
夏はとうもろこしの旬です。祖母が畑で栽培していたこともあり、小さい頃は夏の夕食の際には毎日のようにとうもろこしが出てきたのですが、未だに上手くキレイに食べることが出来ません。歯や口腔の構造の問題なのでしょうか。さておき、とうもろこしの熟れたものは甘みが凝縮されており、茹でたての瑞々しさと相まって非常に美味しいものです。以前に天ぷら屋さんで、何を揚げてる時が一番楽しいですか、と尋ねた時に、職人さんが、楽しいというか緊張するのはとうもろこしですね、と話しておりました。というのも、揚げ過ぎるとポップコーンのようになってしまうのでタイミングが非常に難しい、という話でした。まあお惣菜店のかき揚げとかにカジュアルに入っていることを考えると実はそんなに難しくもないのでは、という気もしますが、聞いた瞬間には真偽が分からず納得してしまった記憶があります。
トウモロコシはなんと言ってもその甘味が特徴的なのですが、コーンシロップは悪い食品の代名詞みたいになっており、なかなか複雑です。いわゆる異性化糖、果糖ぶどう糖液糖というもので、まあ太るもとと言われるものです。清涼飲料水や安価なお菓子類などに使われており、まあそういうものを好んでよく食べる人は太っておりますし、依存性があるとも言われております。実際に栽培されているコーンの多くはそのまま食用に供されるよりもずっと多くを、飼料や加工品にされており食べ物系のドキュメンタリーなどを見ていると、しばしば問題として提起されてもおります。とはいえ、いまトウモロコシがなくなったら多くの食用肉も食べられなくなりますし、派生的に食べられなくなるものは多くあります。
ESGとかSDG’sとかありますが、環境問題の解決のためには遠からず私権の制限というものが避けて通れないはずで、最近見るような、ステーキの写真をSNSにアップするのは暴力、という話も冗談ではなくなってくる可能性が高いのではと思っております。何を食べるべきか、というのもまた時代と環境によって変わっていくものだとしても、その変化がどのように起こって波及していくのかというのは当人になってみるとなかなか複雑な心境になるものです。
本の紹介です
Weeklyというのもあるよ。
dailyの方は文字通り日々気軽に読めそうなライトなものを、そしてWeeklyの方は有料というだけあって内容の充実ぶりはDailyの比ではありません。バック・ナンバーも100号を数え、どこから読んでも何かしら得るものがあるはずです。
というか、読んでないなんて信じられません。よろしくお願いいたします。
そして主宰うでパスタとキノコによる対談というかおしゃべりが聞ける特典付きです。
本日のBGM
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