推し活 | 2022-11-25
今でもたまに萌え絵、という表現を目にすることがあるものの、萌え、という概念への言及は劇的に減ったと言われています。代わりに推し、という表現が用いられるようになり、一方的な萌えからインタラクティブな推しへ、という流れがあると言われています。推しのどこがインタラクティブなのか、というのは議論の余地があるような気がいたしますが、少なくとも萌え〜〜で終わらず、それに対してリアクションを取りやすくなったというのは事実かもしれません。かく言うキノコも、オンラインサイン会などの課金イベントに参加したことがあり、そこではリアルタイムチャットなどによりリアクションが期待できる場が設けられていたりしますので、ただコレクトするよりはインタラクティブになっているとは言えそうです。推し活という言葉も一般化しており、自らの好きを購買行動などによって表現することで、まあ生きにくい世の中を生きていこうという涙ぐましい努力だったりもするのでしょうか。推し活という言葉が生まれる以前から、自分の好きなものを購入して応援する、という行動はあったでしょうし、ファンクラブというものもアイドルというものが生まれたのと同時にできているでしょう。そう考えるとなぜここに来て推し活というものが改めて注目されているのか、というのは一つの謎であったりします。
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