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We work.|2024-06-05

今回は、うでパスタが書く。

このところ、異常なほど寝ている。
もともと二〇代のハチャメチャな生活が祟り、気付いたときには寝たいときに寝られない身体になっていた。いまでも酒を飲むか薬を飲むかしないと寝付くことができず、そのストレスで酒を飲んで寝る場合が多いが、どこを読んでも書いてあるとおり、酒を飲んで寝る眠りは浅い。
心療内科の薦めに応じて睡眠外来というところへも通ってはみたが、バイトで来ている医者にはやる気が感じられず、「そもそも寝過ぎなんだよ、もっと睡眠時間を短くすれば疲れて早く寝られるようになる」と問題を軽視した発言を繰り返すためしばらく眠剤のプッシャーとして利用したあと、例の流行病のことやなんやらがあって行くのをやめた。

しかしここしばらく何度か話しているように、いよいよ酒がもう入らなくなり(というか、アルコールの代謝が追いついておらず次の日のダメージがひどい)、もういちどしっかり薬を飲むようにしたのがここ最近だ。この薬はボストンに暮らしていた頃にドラッグストアで買っていたものを、現在もどうにかして手に入れているもので特段めずらしいものでもないようだが、なぜか日本の医者が処方するものは効かない。よく分からないがまた別の医者にそんなことを話したら、「うーん、まぁそういうこともあるかもしれないね」とこれもやる気のない反応だった。

ともあれ、そんなわけで飲み続けている薬を飲むと朝こどもを送り出すのにかかる二時間を挟んで一〇時間ぐらい寝てしまって、完全に生活がアンコントローラブルになってしまった。貧すれば鈍すというか、たとえば可処分所得が一定の水準を下回るともうそれを改善するための努力にも手が回らなくなってどんどん暮らし向きが悪くなるというようなのに似た悪循環が、始まっている。

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