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危機の本質|2022-09-14

今日は、うでパスタが書きます。

先日はキノコさんがめずらしくご自分の半生を振り返り、その儚さに思いを馳せていらっしゃいました。
私なども特にそうですが、いよいよ読者の高齢化にも歯止めがかからず老人向けnote、あたかも来るべき死出の旅に備えるかのごとく繰り返される後ろ向きな徒然に毎度お付き合いいただいておりますことには、感謝の言葉もございません。

先日Block.fmを聞いていたら、ケン・イシイが26歳の若者に対して50歳なんてあっという間だよ、という話をしていたというエピソードがありました。体感としても30代というのは子育てが始まったと思ったらあっという間でしたし、20代なんて何をしていたかといえば24で結婚してからは転職や転居を繰り返して、という感じであっという間に過ぎてしまいました。

すでに以下のノートで触れた「プロジェクト・ヘイル・メアリー」ですが、昨年末の初版刊行以来、現在も読者を増やしつつ快進撃中ということのようです。

上のノートでは地球温暖化(と寒冷化)という文脈で無理繰りご紹介しているわけですが、最近よくある「紹介するとネタバレになってしまう」タイプのSFなので事前におもしろさをお伝えするのはなかなか難しいと感じます。

著者は映画「オデッセイ」の原作でもある「火星の人」を書いたひとで、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」もまた同様に、基本的だが正確な知識をもりもり活用してひとりの人物が生存を勝ち取るというようなプロットになっております。今回の場合、この主人公がもとはれっきとした科学者とはいえ物語がはじまったときには中学校で科学を教えるしがない教師であるところ、国家的(人類的)プロジェクトにスカウトされ教室から持ってきた知識を駆使して世界を救おうとするというあたりにはそこはかとない「異世界転生」みがあります。

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