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Eat The...|weekly

今週は、うでパスタが書く。

住まうにあたりガストのある街は避けろ、と誰かが言っていたので、ガストに用事があるときには隣の町まで自転車で出掛けている。なるほどあたりは剣呑だ。

だいたい私は育ちがよいのでドリンクバーというのを全然「得だ」と感じたことがないのだが、ガストのそれは分けても野蛮で、コーヒーカップにソーサーが用意されていないのでここではコーヒーを飲むにも一苦労する。
しばらく前には「コーヒーの豆があたらしくなった」ということを知らせるのに「ドリンクバーにはもったいないぐらいの豆」というポスターが貼られており、「こっちも金を払ってるのにそんな言い方はないんじゃないか」とさすがに傷付いたものだ。

なんだかんだボストンへ引っ込んでいたのは長めに言っても四年半、そのあいだもしばしば日本へは帰ってきていたはずなのに、いざ東京での生活をはじめると商業は目に見えて自動化が進んでいた。
たとえばスーパーマーケットのレジが当然のように自動レジになっていて、「アメリカではドラッグストアのレジも自動だよ〜」と帰国前に用意していたドヤはまったく出る幕がなかった。ずっと東京に暮らしていた皆さんがこの変化をどのように経験したのかは知らないが、少なくとも僕にとってこれはまったくの突然だった。あるとき気付くとそうなっていた、という感じだ。
そして週末に入れる店がなくていやいや入った道玄坂のロイヤルホストでは、ここでもやはり卓上にタブレットが設置されていたため注文をとるホストは現れず、人間は最終的に皿を運ぶというもっともロイヤルでない仕事だけをやらされていた。

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