trade off | daily
選択の結果が積み重ねられたものが人生です。今の自分は過去の自分の選択の結果であり、未来の自分は今の自分の選択の結果です。選択肢が全て明らかになっている時もあれば、そうでない時もあるわけで、複数選べる時もあればどちらか一方しか選べない時もあります。あるものを選択する時に別の何かを諦めなければならないような関係をトレード・オフと言いますが、何と何をトレード・オフの関係とみなすかというのは議論の種になります。ちなみに、時間軸をずらすことによってどちらも選ぶことができるような場合もありますし、選択を迫られた時にそれを吟味することは大切なことです。いちおう、ある程度先まで生きている、という前提で選択を行うことが望ましいとされており、明確に死期を知っている場合以外は将来に禍根を残さないようにするのがベターでしょう。
経済学者はトレード・オフの関係が好きです。特にミクロ経済学ではしょっちゅう出てきます。先にも例に上げたように、時間というのは一方向に流れるものとされており、また交換することもできないため、時間と何かを秤にかけるというのはあまりいい選択とはいえません。時間が重要になるタイミングというのはだいたい手遅れです。
さて、我々は今何を選択しようとしているのでしょうか。何をトレード・オフの片側に載せているのか、という自覚はあるのでしょうか。雰囲気に飲まれてはいないでしょうか。あっと言う間に1ヶ月が経過しようとしており、未だに多忙期が終わらないことに少なからぬショックを受けております。
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