自動化の夢を阻むもの | daily
中国の全自動レストランというのが先日話題になっておりました。実際には調理の一部と配膳を担っているだけで、裏では調理人が魚を捌いたりしているようですが、培養肉のようなものが標準になって供給される食材の形状が安定してくれば全自動化も不可能ではないのでしょう。そう、自動化のためにはプロセスをある程度明確にしないといけないというのが現状の課題です。人間というのは予測できない動きをすることがあり、そうした一部の例外に対処するためにホームドアが設置されたり、それに似たような予防的な機構が設けられているわけです。
データ分析の際にも外れ値や正則化されていないデータの前処理が重要です。規格外のものをどう揃えていくのか、というのは社会のルールを考える上でも重要で、先に挙げたように一部の外れ値をどう捉えるかというのが制度の設計を左右します。ホームドアの開け閉めを待つ間に一体何時間を年間に費やしているのかを考えると恐ろしくなります。
自動化の鍵を握るのは規格化、正則化、標準化などと呼ばれる整え揃えるという調整であり、これは一見無造作に見える世界にパターンや法則性を見出すことにも繋がります。現時点ではランダムに見えるものでも、いつかその中に規則性を見出すことができれば全自動も実現できるのかもしれません。
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