サミット|2023-05-19
今回は、うでパスタが書く。
広島サミットをめぐる一連のイベントが開催中、ということだ。
私は海外から要人が日本へ来るときの、地元をあげてのお祭り騒ぎが恥ずかしい。大学のときの先生が出張で代講に来た元外交官は、「サミットといってもヨーロッパで行われれば、その日の日程が終わったら飛行機でいったん自分の国へ帰る首脳もいる。日本は遠いのでああいうことになりますが……」と仰っていた。
どうせお泊まりになるのだからプレスを含め、いろいろとお金を落としたり各国へアピールしてほしいという気持ちをまで否定するつもりはないが、二〇〇〇年の九州・沖縄サミットへ集った各国首脳らの前で安室奈美恵が踊っているのか何か知らないがゆらゆら揺れながら「沖縄サミットイメージソング」を唄ったのは現在にいたるまで私の深いトラウマ体験となっている。
つくづく日本人というのは土人だなと、いい意味でそう思う。
最近は誰も言うことを聞かなくなってしまった内田樹先生も昔そういうようなことを仰っていた。
あに図らんやあれだけ短命に終わると言われていた岸田文雄総理は、みずから得意だと自負する外交でここまでいくつかの得点を決め、何より外国から認められることがたまらない私たちから支持を集めるようになっている。
米株式市場では高金利下で超大型株主導の上昇が見られてやや手の震える局面であるためか、久方ぶりに資金が東証へ回ってきたようで、気が付けば日経平均もふたたび三〇〇〇〇円を超えてしまった。前回日経平均株価指数が三〇〇〇〇円を超えたときには私とキノコさんは「DOW30,000」のキャップをかぶって配信に顔出ししている。思えばあれから一年八ヶ月だ。
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