安定稼働 | 2022-07-04

あれは何十年か前の7月4日のことでした。ゲスト参加していた他専攻の飲み会の帰り道に、家人から、人混みで疲れたので抜け出して夏越の祓を見に行こうと言われ、夜の人気のない神社に行ったのをいまでもよく思い出します。あの日もちょうど夏の始まりで、夜なのに少し汗ばんでいたのを思い出します。あとは、飲み会の仕切りの人に選ぶお店が高いと怒られたのも良い思い出です。というわけで、我が家では7月4かといえば独立記念日ではなく、人混みを抜け出す日に設定されております。

史上稀に見る猛暑日が続いているということですが、本来であればリモートワークの恩恵を受けて涼しい家から一歩も出ずに過ごせていたはずなのに、毎日のようにオフィスを行ったり来たりしており、無駄に痩せてしまいそうなほど汗をかいております。前のオフィスは駅徒歩3分だったのですが、今回は5分ほどかかるので、職住近接が福利厚生になるとしたら、改悪ということになるでしょう。しかもビルが大きいのでトイレに行くのにもいちいちゲートを抜けて歩いて行かねばならないというのもなかなか面倒です。まあ一般的なセキュリティ観念のあるオフィスというものはそういうものだということで慣れるしかないのでしょう。いまのところ同僚からは高評価なので、人はやはり高いところに登ると気分が高揚するということなのかもしれませんし、キレイで近代的なオフィスというのはそれだけで人の承認欲求を刺激するのかもしれません。

先週末から発生したKDDIの通信網の障害は、ネットワークという言葉にドキッとする仕事の隅っこにいる身分としてはなかなか大変だなぁと同情的な見方をしておりました。NHKのニュースでは62時間も障害が続いた！という取り上げ方をしておりましたが、いやいや、そんな取り上げ方をしなくてもという悪意を感じてしまいました。世の中のインフラストラクチャーとしてのネットワークサービスというのは安定稼働が当たり前、ギガが減るとか、遅くなるとかというのはあってはならないことで、通信が制限されるというのは基本的な権利の侵害だとでも言わんばかりの大騒ぎでした。