テキーラ | 2022-11-24
テキーラいかがですか?と言いながら半裸に近い格好でテキーラを売りながらクラブを渡り歩くテキーラガールズという職業があることを先日知りました。話を聞いてみるともとは劇団四季でダンサーをしていたとのことですが、このご時世で仕事も減り、みたいなことを仰っておりました。別にこちらから根掘り葉掘り聞いたわけではないのですが、彼女的には自分の出自というか、いまは過渡期、でも楽しんでやっています、というスタンスを表明しておくことが重要だったのでしょう。それにしても、いわゆるチャラ箱と言われるクラブの治安の悪さというのはいかんともしがたいものがあり、もうしばらくあそこには行かないぞ、という気持ちになります。やはり音楽を楽しみたい身としては音がよく、空気がよく、音楽に対する熱いバイブスを感じられるところがいいなと思う次第です。自分が熱いバイブスをもっているということを確認できるので、やはり現場に足を運ぶというのは大事なことですね。
東京には80,000軒前後の飲食店があり、コロナ禍によってその数は多少減ったものの、新陳代謝を繰り返しながら新たなお店も生まれてきており、未だに日本国内では随一の軒数を誇っています。その中でも特に飲酒を伴う飲食店が多いというのは、第三次産業、いわゆるサービス業その他みたいなものの多さからも窺い知ることができるのではないでしょうか。コロナ禍でよく分かったことの一つに、飲酒を伴う飲食が好きな人がかなりの数いたということでしょう。まあ接待の数は減っているにしても、飲酒を伴う飲食を通じたコミュニケーションというのはなくなりませんし、ちょっとでも時間が許せば飲みに行くという人もまあそれなりにいるのでしょう。飲酒を伴うコミュニケーションは特に大声になりがちですし、距離も近くなり主な感染経路になっていた、いわゆる夜の街問題というものがありますが、今ではもうあまり気にされていないようです。結果として、それらがあるなしに関わらずコロナ感染は流行の波を繰り返しつつ定着していくということなのかもしれませんし、結果としては飲食店潰しは何だったのか、という話ではあります。
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