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世界から戦争がなくなる日
国連本部前のラルフ・バンチ公園の壁(写真)に、聖書の言葉が書かれています。
彼らはそのつるぎを打ちかえて、すきとし、そのやりを打ちかえて、かまとし、国は国にむかって、つるぎをあげず、彼らはもはや戦いのことを学ばない。(イザヤ2:4)
世界から戦争がなくなる・・それは何と素晴らしいことでしょう。
でも、欲望が強く、他を思いやるよりも自分の益のことばかり考えるなら、平和は実現しません。
ユネスコ憲章にもあるように、「戦争は人の心の中で生れるもの」であり、人と人との関係を大切にし相手を思いやることから、平和の輪が広がっていくのです。
止揚学園という、知能に重い障害のある人たちのためのキリスト教施設に、こんなエピソードがあります。
食事をしながら楽しく話しをしていますと、「平和ってどういうこと?」と、誰かが急に難しい質問をしました。
その時、克子さんがニコニコ笑いながら大きな声で言いました。「わたし、しってる、みんな一緒に、ご飯を食べることや」 その答えに私たちはおどろき、そして、心がワクワクしてきました。
平和とは女も男も、老人も若者も、障害をもった者も、もたない者も、いろいろな国の人たちも、皆がひとつのテーブルに座って共に食事をすること、何とすばらしい発想でしょう。何と豊かな心でしょう。もし、本当にそのような社会が生まれるなら、全ての人間が共に生き、笑顔がみちあふれるにちがいありません。
そんな日が訪れるまで、私たちが日々の生活の中で愛と平和の種をまき続けられますように。
◆ ◆ ◆
主よ、私を
あなたの平和の道具としてください。
憎しみのあるところに愛の種をまき、
危害のあるところにゆるしを、
疑いのあるところに信仰を、
絶望のあるところに希望を、
闇のあるところに光を、
悲しみのあるところに喜びを
もたらす者としてください。
(フランチェスコの平和の祈り)