合コンにコトラーのマーケティング理論を取り入れたら、第1話
ピロン。
休み明けの平日に1通のラインがやってきた。それが今回の表題の始まりのきっかけとなる。
友人「サイパンで女に振られた」
え?まじで?!うわ・・そんなことってあるんだ・・。そう思い、驚いた。だが冷静に考えてみるとこれは面白いことではないだろうか。そう思い、ラインではこう返した。
私「声出してワロタ」
友人「なんやとコラー!!結婚を前提にサイパンにいったんじゃー!!」
私「ほう、そんなことを考えてたとは・・。」
友人「2年半が無駄になった!明日から婚活じゃー!!そんなわけで再来週末は合コンするから頼んだぞ」
私「え・・?」
友人「店の予約しといてくれ」
私「ええええええええ?!」
合コンやったことないのに・・。
やったことない上に店の予約だなんて宴会のノリで店を選んだらいいのか・・。
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《くそ!合コンやったことないのに俺が店選び!!合コンにコトラーのマーケティングを取り入れてみた。》
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そんなわけで店選びを始めることになったわけだが、どういった店を選べばいいかわからない。
若者が集うチェーン店の居酒屋だとうるさすぎる気もするし、かといって高級なところだと費用の心配も。
そう悩んでるときに目に飛び込んできたのがコトラーのマーケティングの書籍。何気に開いてみると、「製品戦略は5つのレベルで考える」といったことが書かれていた。
「もしかすると店選びにこれが使えるかも・・?」そう思った私はこの部分をとりあえず読んでみることにした。
コトラーによると、マーケティングには5つの製品レベルで考えるべきだという。即ち以下の図のような状態だ。
最初のレベルでは「中核ベネフィット」。
今回の店選びで考えると、顧客が単純に求めるニーズに当てはめられる。要するにお腹が満たされればそれでいい、ということである。
このレベルでお店を選ぶ場合は行き当たりばったりに店を選んでとりあえず入っちゃう感じだろうか。これでは合コンは失敗に終わるどころか、合コンの費用まで請求されそうである。
ちなみに既存店で考えると以下のようなお店だろうか。
牛丼系チェーン
ハンバーガーチェーン
コンビニチェーン
など
第2のレベルでは「基本製品」レベル。
最低限これだけはと思うレベルの話である。お店選びで選ぶと、清潔感や素材などの安心感、調理法などだろうか。基本的な部分がクリアできていればOKということだ。既存のお店で考えると、
定食屋チェーン
町にある個人店(店ごとに差があるので一概にいえない)
など
第3のレベルは「期待製品」レベル。
期待という言葉が入っているので、それなりに「ここはおいしいのではないか」というような多少の期待値が必要となる。
店選びで考えると、新しくできたお店や話題のお店、チェーン店でもいったことがないお店などがそれに当たるのかもしれない。
基本的には合コンレベルではこうしたお店を押さえておけば問題なさそうと思われる。
しかしこれではわざわざコトラーを取り入れる必要もなくなるので、もう少し進めてみよう。
第4のレベルは「膨張製品」レベル。
先ほどの期待製品では「かもしれない」という段階だったが、膨張製品では顧客の期待を超えるというのが前提となる。
今回のお店選びに当てはめると、目的が「合コン」「婚活」である。なので成功率を高めるサービスが必要となるため、
・会話が弾んでいるときに店員は話を割って入ってこない空気が読める店員
・待たされず、スムーズに食事が運ばれる
・空になったグラスが溜まらない
・店内が個室でうるさすぎず、静かすぎない
・ムードがある
・値段が高い雰囲気があるが手ごろな値段
・女の子用にデザートが運ばれる
といったところがそれに当たるだろうか。
日頃の不満も多少入ってるので独断と偏見だが、期待を超えてくる顧客サービスが重要となってくる。
最後の「潜在製品」レベルでは、次も来てもらえるような将来の可能性が重要となるレベルだ。
第4までは「満たされた」「きれい」「うまい」「手ごろな値段」「期待以上」といったレベルから、またここを使いたいと思わせてくれるお店選びが必要となる。
今回の合コンでいうと、お店側から「次回カップルで来てもらえれば割引にしますよ」または「カップル専用の夜景がきれいに見えるカップルシート優先権」といったところだろうか。
こうしたサービスがあれば将来像がイメージしやすくなるので、合コンの成功率もアップしそうである。
合コンに当てはめない場合、誕生日に足を運べば「バースデーケーキがプレゼント」といったサプライズがそれに当たる。
とにもかくにもコトラーのマーケティング理論を取り入れた場合の店選びでは、便利な合コンなどの予約サイトを利用し、値段・時間・飲み放題・個室といった要素で探してしまいがちだが、女の子が喜んでくれる、そして合コンの成功率をより高めてくれそうなお店選びができそうであることがわかった。
次回は「合コンで自分を売り込む手法にコトラーのマーケティング理論を取り入れてみた、第2弾」、かも。