父から逃げたわたしの備忘録2
わたしには2人の姉と1人の弟がいる。
いちばん上の姉は大学卒業を期に実家を出て、ほとんど帰ってくることはなくなった。
2番目の姉は県外の大学へ行き、彼女もまた、ほとんど帰ってこなくなった。
そうしてわたしが高校2年生位からは、わたしと弟と母の3人で実家で暮らしていた。
というのも、父は出張の多い仕事でほとんど家には帰ってこないから。
ただ、父が帰って来た日は地獄。
お酒を飲んでは暴言を吐き、暴れるのが通常運転。
ちいさな頃からそれがあたりまえだったため、
暴れてるときどうしたらよいのか分からなかった。
高校生くらいになってやっと、
「いまの家庭状況は誰かにSOSを求めるべき状況」
なのだと少しずつ理解をしてきたけれど、
家族が仲が悪いとか、
父が母に手を出した話だとか、
誰かに話すことは「恥だ」と思ってしまっていた。
いちばん最初に誰かにSOSを出せたのは弟だった。
そのときには、わたしはすでに20歳になっていた。
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