清潔という言葉に踊らされる日々


不潔なイケメンに出会った事が無い。

どれだけ顔が良くても清潔感の無い男はモテない。

これは私が昔から言われ続けていた言葉だ。
誰からなのかは忘れてしまった。

私はお世辞にも顔が良いとは言えない。
モテるなど恐れ多くて考えた事など無い。

だがそんな私も何度かの恋をして、恋人が出来、今は家族がいる。
それはきっと先ほどの言葉をくれた誰かのおかげなのだろう。

不潔な人はモテない。
これは性別、年齢問わず大事なルールなのだと考える。

私の好きなイケメンの話をしよう。

オダギリジョー
真田広之
ジョニーデップ

批判を承知で言うと、小綺麗なタイプでは無い。
無精髭で髪はうねり、良く知らないが恐らくヘビースモーカーだ。

でも清潔感は感じる。
無精髭はセクシーに、うねった髪はオシャレに、タバコは単純に私の好みだが、清潔感があるだけで好感度は上がる。

得意料理が煮物というだけで家庭的な雰囲気を感じるアレと同じだ。

これは人によって感じ方は違うと思うが、私は彼等に不潔さは感じない。
俳優という仕事が人前に出る仕事なので、ある一定の基準はあるのかも知れないが、私は彼等を不潔に感じた事は無い。
ちなみに妻に言わせればそんな事は無いらしい。
私を選ぶくらいなのだから、男を見る目の無い妻の言う事だ。当てにはならない。

話は最初から少し逸れてしまっているが、何が言いたいのかと言うと、清潔という物はその人を評価する基準になり得るという事だ。

私は仕事柄多くの一般宅に足を踏み入れる機会がある。
家の綺麗さは様々ではあるが、一目見て仕方なく汚くなってしまったのか、そもそも綺麗にする気が無いのかはわかる。

先ず目につく靴だ。
全て仕舞ってある事がベストではあるが、スペースの関係で仕舞えないにしても揃っているかいないか、古い靴に埃が無いかどうか、新しい靴も磨いているかどうかでかなり違う。

玄関はその家の顔だ。
これだけでその家の状態がわかると言っても過言では無い。
案の定そこで感じた印象そのままの様子が奥まで続いている。

断っておくが私は潔癖症では無い。
妻はやや潔癖気味であるから良く怒られている。
洗い物をした後にシンクに水痕が残っているとか、洗濯物の畳み方がいつもと違うとかそう言った事でだ。
でもそんな私も職場では綺麗好きで通っている。
つまり感じ方、基準がそれぞれにあるという事なのだ。

では、清潔とはなんぞやと言う話になる。
万人受けする清潔感。そんな物は無理だ。
そんな中で私達に出来る清潔とは何なのだろう。

先ほどの俳優の話も玄関の話も私の主観だ。
私の価値観での考え方である。

もし万人受けする清潔という物があるというのならば、真っ白な何も無い部屋で、ただひたすらにミストシャワーを浴び続けるくらいの事をしなければ無理なのでは無いか。
いやこれも結局は私の価値観か。

こう言う事を言い出すと、相手に不快に思われなければという話になる。
いや、だからその相手の価値観がわかんないって話をしているんだって。

清潔に正解も終わりも無いのだ。

ではどうすれば良いか。
結局は自己満足なのでは無いかなと思う。
そして、不潔に思われたく無い相手の話しをきちんと聞く事が大切だ。

友人、恋人、家族。
勿論、直接的に『どういう人や部屋が汚ねぇと思う?』って聞いても良いだろう。
『何処からが浮気だと思う?』というあの理論と同じだ。
ただそんな事を言わなくても清潔に関しては、付き合いが長くなればなるほど、言葉の端々に感じる事があると考えている。
そこを上手く拾えるかどうかが清潔感のあるモテへの第一歩なのではないだろうか。

ここまでお読みになって頂いた方はもうお気づきだろう。

この話に中身やオチは無い。

『結局それぞれの価値観だから相手の話に注意深く耳を傾けよう』

この一言をダラダラと引き延ばしただけだ。
つまり『それぞれが特別なオンリーワン』というアレと同じだ。
書き終えて自分でも何が言いたかったのか良くわからない。

これで無駄な時間を過ごしたとも思うし、これが私の不満解消法でもあるのかと思う。
これも結局は私の価値観の問題だ。

それらしくまとめよう。
清潔という言葉の意味。
その言葉一つでも其々の価値観。
人と人が完全に分かり合う事は難しいのかも知れない。
だが私達はその中で生きている。
他人と全く関わりを持たない事は無理だ。
だからこそ相手を深く知りたいと思い、相手の価値観に注意深く耳を傾ける事こそが清潔になるという事なのでは無いだろうか。

そんな事を考えながら私は今日もシンクの水痕を拭いている。

#清潔のマイルール

いいなと思ったら応援しよう!