あの日の空は鈍色だった
私は中学で部活を辞めた。
正確には中学三年間はしっかりと部活をし、それ以降は部活の様な物には所属しないと決めたのだ。大袈裟に言えば私に染みつく負け犬の根性はこの頃に身についたものだろう。
幼少の頃から運動神経が存在していなかった。走っては転び、飛んでは倒れ、自転車には中々乗れず、縄跳びで躓くのはいつも私だった。動く事は嫌いでは無く、様々な事に挑戦してはそのほとんどで挫折してきた。才能や努力の問題では無い。そもそも基礎が出来ないのだ。続ければどうにかなるレベルでは無いのは誰