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旅は人生のスパイス

約1年ぶりにインドにやってきた。我々のルーツがある西インドはグジャラート州のスーラットと
いう街だ。来るたびにエネルギーをもらい、新たな可能性と想像に掻き立てられる。食の展示会、ホテルマネージメント大学の見学、グジャラート料理の見学に加えて今回は一流ホテルでの料理会も開催することができた。同行してくれた料理人や仲間も活躍する中、私の中では大きな歴史的なことができた。それは私の父が考え、商品化した「カレーブック」を彼や祖父の故郷であるグジャラート州で作り、故郷の人たちに実際に食べてもらうことだ。ホテルの料理人と一緒に厨房に入り我々の看板商品でもある「カレーブック」を一緒に作った。ベジタリアン用とノンベジタリアン用。両方ともとても美味しくでき、ホテルの総料理長らもとても喜んでくれた。

ちょうど2週間くらい前にふとラジオに耳を傾けていたら「我思うゆえに我あり」という言葉があるが、そうではなく「我動くゆえに我あり」なのではないかと言っていた。置かれている環境が自己の形成に大きく影響されているのではないかというものであった。どのようなことをしたいか、どのようになりたいかは考えるより、そうなるべく環境に身を置いていった方が実現することができるのではないだろうか。

そして4日前に聞いたのはアイディアというものは移動距離に比例して湧き出てくるというものであった。移動しているからアイディアが湧くかどうかはわからないが、自らが行動することによって新たなものを見て、体験することによって新しいアイディアが生まれやすくなるのではないかとふと思う。それは先ほどの動くこと、環境を変え続けることによって新しいアイディアが生まれてくることにも繋がってくる。

そして1日前、スーラットの大学にて伺った話は知識だけではなく体験こそが1番の学びであると
いうことであった。どんなに教室の中や机に向かって勉強をしても実際に経験することには及ばないというものであった。今回の旅も、今までの旅も見る、会う、ぶつかることによって新たな発見や学びがある。遠くに行けば行くほど想像もしなかったことが起き、予測もしなかった未来へと導いてくれる。動くことによって新たな楽しみが生まれ、それが新しい取り組みになっていき、次に伝えられる物語が生まれてくる。

足を使って動くことによってアイディアが生まれ、人生がより楽しくなってくる。

東京を出発して約12時間。一緒に来た人たちにとっても私にとっても刺激的な体験であふれている。動くことによって我々は出来上がっていく。

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