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アナンスパイス研修旅行

アナン研修旅行という名の団体旅行に去年から行くようになった。所縁のあるところにと 2023年はアナンのスパイスをブレンドしたりパッケージをしている長崎県は島原や雲仙に赴き温泉で身体を癒した。今年は約十数年通い続け、数年前からいくつかの商品もパッケージやブレンディングしている広島県の尾道へときている。

普段一緒に仕事をしていてもゆっくりとお話しする機会が少なかったり、連絡は取っていても顔 を見たことがない仕事仲間だったりと会って、話すことだけでもとても有意義な時間になる。思えば私の祖父も旅行好きだったらしく、何かと家族や仲間を引き連れて旅に出ていたそうだ。イ ンドの独立運動に携わったからといって国から土地が貰えるという話があればインド中をジープ で周り、色々な土地を見たそうである。土地は見たがどれももらわなかったのはただ単に旅をしたかっただけなのかもしれない。

私が1歳になった時も2歳になった時も2階建バスも貸し切って旅に出た。5歳くらいの時は
インドでバスをかりて友人たちを乗せ旅をした。どれも私の誕生日前後だったような気がする。
旅することが好きだから様々な土地にいって様々な人に会い、その刺激が思わぬ方向に人々を導いてくれる。私の祖父が旅好きだったからきっと日本にもきて旅が滞在になり、その繋がりが私の父を再び日本に連れてきてくれたのであろう。

スパイスは太古の昔から旅をしている。旅をして各地で刺激を与え新たなものを生み出している。 人もスパイスだとしたら、旅をすることで各地で刺激を与え、与えられ、新たなものが生まれるのもかもしれない。そして何よりその刺激はずっと心の中に刻まれている。父とインドを旅した数々の場所、目的地も決めないで最初に来た列車に乗る旅は幼い頃の私に大きな刺激を与えた。 私が1歳に行った2階建バス旅行は今でもたくさんの人たちからその話を聞く。祖父が父とジー プで旅したインドは父に大きな刺激を与えたであろうし、幼い父を連れてやってきた1950年代の 日本はもっと大きな衝撃を与えてのかもしれない。父はことあるごとにインドから日本への旅の話をしていた。

去年訪れた島原の旅も幾度となく話題に上がってくる。  日常の中の非日常を味わうことで思い出として色々な人の心の中に残っていく。  旅もスパイスも、刺激が人生を豊かにしてくれるのではないだろうか。  まだまだ旅途中のしまなみ旅行。  来年はどんな繋がりでどこにいくのか今から楽しみである。

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