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スパイスの使い方・活かし方はあなた次第

美味しいイチジクが旬なのでイチジクを使ったカレーを作ってみた。イチジクの効能や歴史を調 べてみるととても面白かったり、持っている成分がカレー作りに適していたり、スパイスと相性 が良かったりする。  土鍋にあうスパイスミックスを作った時も、土鍋ならではのレシピを作ることによって土鍋の 歴史や特徴、良さがわかった。その良さがわかったからこそスパイスを使う意味や意義がわかっ たような気がする。  「かりん」、「ピーナッツ」、「ジビエ」、「海藻」、「栗」、「野菜」、「肉」などなど様々 なものに合うスパイスミックスやレシピを考えてきた。縁起物として広まった「かりん」が今で は庭先や畑の邪魔者となっている現状や、戦中に飢えをしのぐために栽培されたピーナッツがその 土地の土壌とあって意外にも美味しいピーナッツが出来上がり、今ではその土地の観光や産業の 資源となっていることや、海藻の可能性を知ることによって未来の食のあり方を妄想してみた り、旬があるからこそより美味しく感じる野菜たちも、できすぎたり、不作だったりすると使い 方に困ってしまっていたり、様々な肉の部位を幅広く、美味しくするためにスパイスを使ってみ たり。  スパイスを通して様々な人やものや場所と出会ってきた。そしてそれぞれを学ぶことによってた だ美味しいスパイスミックスを作るだけではなく、気持ちや思いを作るスパイスミックスに込め られるようになってきた。
お茶漬けにあうスパイスミックスを作ることを通して日本の出汁文化を学ぶきっかけになった り、ビーガンスパイスラーメンにあうスパイスミックスを作ることによって発酵文化の偉大さを知 ることになったり、秋田のカレーのレシピを作ることで秋田の食の魅力、人の魅力、場所の魅力 をより知ることになったり、「きのこ」の可能性、将来性にワクワクしたり、北海道の食材を使っ て子供向けのスープカレーミックスを作るにあたっては広大な北海道の可能性に惹かれたり。
スパイスを通してたくさんのことを知ることができている。  そしてたくさんのことを知ることによって新しいブレンドやレシピが生まれてくる。
スパイスミックスを作るにあたって様々なことを調べ、それらを知ることによって誰かに話し
たくなる。誰かに話したくなるし、作ったカレーを誰かに食べさせたくなる。
料理教室や料理提供などを通して新たに知ったことを誰かに話せるのがとても嬉しい。
スパイスミックスを作りそれが商品化されたら、それを持って旅ができるのでスパイスはパス ポートみたいなものである。どこか、誰かのスパイスミックスを作る時はコミュニケーション ツールにもなるのでスパイスは手紙のようでもある。オリジナルのブレンドやレシピが特定の食 材を使って作れたりするとその地域や食材のことをそれを通して伝えることができるのでスパイス はメディアのようでもある。
使い方、活かし方でスパイスは何にでもなり得るのであろう。

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