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【イベントレポ】国際女性デーイベント #私がテックリードになる理由 を語り合おう〜LT・アワード表彰式〜

2024年5月30日、Waveleap は WAKE Career(ウエイクキャリア) へとサービス名称を変更しました!


みなさん、こんにちは!bgrass取締役COOのふーみんです!

bgrassは、IT業界のジェンダーギャップ解消を目指して、テックリードを目指す女性・ITエンジニア向けハイスキル転職サービス「Waveleap」を運営しています。

今回Waveleapでは、3月8日の国際女性デーを記念して、オンラインイベント「#私がテックリードになる理由 を語り合おう」を開催しました。

本イベントは、女性・ITエンジニアがテックリードやリーダー・マネジメント職を目指したり続ける気持ちを高めることを目的に、3名の登壇者によるLTが行われました。

また、イベントに先立って X/Twitter上で開催され多くの投稿が集まった、「#私がテックリードになる理由 ハッシュタグキャンペーン」の受賞者も紹介されました。

今回の記事では、当日の様子をイベントレポートとしてお届けします!


身近なロールモデルを知るために:開催の背景

今回のアワードを実施した背景には、「身近なロールモデルに出会えずキャリアに悩む女性」が多いことがあります。

これまで男性リーダーの元でしか働いたことのない女性が、すんなりと自分もリーダーになることを目標にできるでしょうか?ジェンダー比率が男性に偏っているIT業界では、参考になる女性が少ないため、残念ながら自身のキャリアの選択肢も少ないと思い込んでしまっているケースが多数見受けられます。

そのようなジェンダーギャップ問題を解消すべく、テックリードを目指す女性やテックリードになった女性の声を「#私がテックリードになる理由」で発信してもらい、より多くの女性エンジニアへそのリアルな声を届け、「自分もリーダーを目指せる」と感じてもらえることを目指しました。

まずは、ジェンダーバイアスやIT業界のジェンダーギャップを知ろう

オンラインイベントでは、最初に、bgrassCEOのだむはによる「ジェンダーバイアスやIT業界のジェンダーギャップのミニレクチャー」にて、データをベースにジェンダー格差の現状を再確認しました。

参加者からは、
「思ったよりも男女で給与の差がある…」
「あらためて見てみると、まだまだ伸びしろがありますね!」
などの感想が出ました。

バイアスや格差を解消するには、まず「気づくこと」が重要。
さらに、課題についての最新の動向も、日々アップデートしておきたいですね。

そして、LT会のセクションへ。

LT①「スキルの掛け算とずっと曲がらない志向で築いたキャリア」

最初にLTをしてくれたのは、Project Managerのしょこさん。

2012年に高専卒業後、ソフトウェアエンジニアとしてメーカー・メガベンチャー・スタートアップ・外資系企業と様々な規模・業態で働き、2023年に現職でProject Managerへキャリアチェンジ。以前は、コミュニティの主催として、勉強会やカンファレンス、国際女性デーに関するキャリアイベントを開催したり、海外カンファレンスで登壇したりしました。
現在は0歳と2歳の母。

しょこさんのBlueskyアカウント

多国籍環境をふくむ様々な職場を経験されたしょこさんは、専門性だけではなく、業務を前に進める"ソフトスキル"の大切さを説明してくれました。

しょこさん自身、勉強会やコミュニティ運営、ハッカソンなどの社外活動を精力的に行っていたにも関わらず、自分に自身がなくて「器用貧乏」だと思っていたそう。その頃は、"ハードスキル”だけに注目してしまっていたとのことでした。

しかし、転職活動をきっかけにキャリアの棚卸をしたことで、

  • チームでプロダクトを作る時に必要な"ソフトスキル"にも注目する

    • 例 コミュニケーション力、リーダーシップ、問題解決能力 など

  • "ハードスキル"を抽象的に認識する

    • 例 バックエンド開発をしていた→大量のトラフィックを捌くネットワーク構成を設計できる など

の2つの視点を得ることができ、自信を持って前に進めたそう。

また、以前上司の方からもらった「お客さまにThank youと言われるものづくりを」をという言葉を紹介してくれました。(とても素敵…!)

自分が大事にしたい志向を軸に、ソフトとハード両方のスキルを活かして実現しているしょこさんの姿に、私を含む多くの参加者がパワーをもらえました。

LT②「いいプロダクトを作りたい!の想いで動いていた結果テックリードになっていた話」

次に登壇してくれたのは、Webエンジニアの南風原香奈さん。

2018年に大学卒業後、IT企業に入社しWebサイトの制作・保守運用を経験。その後、建設SaaSの事業会社に転職しシステム開発・EM・スクラムマスター・PdMの経験を積む。2023年に自身のスキル・可能性をさらに広げていきたいと思いフリーランスに転身。
将来の夢は地元の与那国島にTechカフェを作って島の人達にプログラミングを教えながらまったり過ごすこと。

南風原香奈さんのXアカウント

香奈さんの将来の夢に対して参加者から「いいね!👍」がたくさん集まる中、キャリアの初期〜現在までを順を追って紹介してくれました。

エンジニアである香奈さんの軸にあるのは、「いいプロダクトを作りたい」ということ。

その原点は、自分の作りたいものを自分の手で作れたエンジニア初期の感動、自分の開発したプロダクトが社会に与える影響の大きさへの気づき、プロダクトを通してより良い社会に貢献したいという想い、にあるそうです。

  • 目の前の技術に追いつくことに一生懸命だったエンジニア1〜2年目

  • 少し余裕が出てチームや会社、プロダクト視点が生まれた2〜3年目

  • 自分もメンバーも楽しく働くため、またユーザーが求めるプロダクトをより早く開発するための行動を起こし始めた3年目以降〜

このようなキャリアを歩む中で、香奈さんは「私がやっているのって、リーダー/テックリードじゃない?」と気づいたそう。

現在フリーランスエンジニアとして活躍する香奈さんは、「自分が楽しく働ける環境・熱中して取り組める環境に、”自分自身で”変えていく」をまさに体現されています。

キャリアの可能性を自分でどんどん切り拓く香奈さんの姿に、「自分も動いてみようかな…!」と思えた参加者も多いのではないでしょうか。

LT③『キャリアは伏線回収?!いつか出会う「やりたいこと」を引き寄せるために』

最後は、QAエンジニアのmiisanによるLT。

2018年にメルペイにQAエンジニアとして参画。その後EMとしてQAチームを牽引し、プロダクト全体の品質管理やQA組織作りに携わる。2022年からは令和トラベルでQA Unitを新設し、QA文化を醸成。現在はQA Unitをリードしている傍ら、Webチーム全体のマネジメントおよびDevRelなど多岐に関わっている。他、スタートアップ企業のQA活動支援、女性エンジニアのエンパワーメント活動なども行っている。趣味は旅行、ダイビング🤿

miisanさんのXアカウント

マネージャーとしてプロダクトの品質管理のみならずQA組織作りを行ったり、新規チームの立ち上げを率いたり、技術広報を務めたりするなど責任ある職務を経験されてきたmiisan。

そんなmiisanも、実は最初から「マネージャー志望」だったわけではなく、
上層部からのマネージャー職打診に「NO」と断ったこともあるそう…。

ただ、変化が早く先の計画が難しい現代で、「自分の価値観や仕事への取り組み方が変わるのは自然だな」と気づいたことから、「今はやりたいことなくても、やりたいことに出会った時、やれる状態でいよう!」と行動を始めたのだそうです。

その結果、会社規模や年齢、ロール、性別に縛られない働き方を実現されています。

miisanが伝えてくれたのは、将来回収できるような"点"や"伏線"を作り続けるべきだということ。つまり、行動して、たくさんの挑戦やたくさんの失敗を重ねることはとてもポジティブなことなんですね。

さらに、miisanのこれからのキャリアテーマをシェアしてくれました。
それは…

これからのキャリアテーマ”自分のためではなく、これからチャレンジする人を一人でも多く後押しできる存在になること”
miisanのこれからのキャリアテーマ

これまた素敵なテーマ…!
miisanは、この熱いテーマを具体的なミッション3つにまで落としているそうです。

  1. 女性エンジニアを増やす

  2. 女性リーダーを増やす

  3. QAエンジニアのプレゼンスを高める

最後に、miisanが考える「やりたいことを掴むために大切なこと」3つを発表してくれました。

1つ目は、「キャリアを柔軟に考えること」。
何をするかよりも、自分はどうありたいかを問いながら選択し、実行し続けることで、自分独自のキャリアにつながる。

2つ目は、「やると決めたらやり抜くこと」。
続けてみないとわからないこともあるので、自分が納得するまで向き合うことも必要。ただし、他人と比べるのではなく、あくまで自分が納得することを大切にすべき。

3つ目は、「出会いを大切にすること」。
コミュニティ活動、社外活動、副業など色々な場所での出会いが未来の自分を救ってくれる!

miisanのLTが、「私はどうありたいのかな?」「これまでの出会いがここまで連れてきてくれたな」と自問するきっかけになった参加者も多かったと思います。

かく言う私もその一人で、いま熱意を注いでいる取り組みにたどり着くまでの出会いひとつひとつに、改めて感謝しました。

3名の登壇者のみなさま、本当に素晴らしいLTをありがとうございました!


感想シェアタイム!

次に、ブレイクアウトルームに分かれて行われた感想シェアタイム。

LTの中で印象に残った言葉をシェアしたり、登壇者が加わったルームでは直接質問が行われたり。

感想タイムは時間の都合で短時間になってしまったのですが、
「もっとたくさんお話ししたかった!」
との声が集まりました。

(次回以降のイベントに反映させていただきます!コチラのConnpassグループに参加しておくと、開催のお知らせをいち早く受け取れます。)

そしてアワード受賞者発表へ…!

2024年2月15日〜3月1日に開催された、Waveleap主催のイベント#私がテックリードになる理由アワード。
「#私がテックリードになる理由」をつけて、テックリードを目指す理由や現在テックリードになった理由の投稿を X/Twitter 上で募集しました。

その結果的、なんと50名以上ものエンジニアから「#私がテックリードになる理由」が集まりました。
投稿には多くのいいね・リツイートが付き、他のエンジニアへと拡散し、それを読んだ読んだユーザーからは「力をもらえた」「エンパワメントされた」等の感想もたくさんシェアされていました。

#私がテックリードになる理由ハッシュタグキャンペーンの結果。2月15日(木)〜3月8日(金)までの間に、55件以上が投稿された。総いいね数は1,197件、総リツイート数は238件と、たくさんの注目が集まった。参加いただいた皆様、ありがとうございます!
50名以上の #私がテックリードになる理由 が集まりました

"自分の「好き」を大切にしたい"
"より良いチームにしたい"
"誰かのきっかけになりたい"
"「作りたい」を後押ししたい"
"生涯現役でいたい"
"性別関係なく私でいられる場で成長したい"
"女性管理職が増える世の中にシフトしたい"
"お金を稼ぎたい"
"可能性を自分から捨てたくない"

応募投稿の一部を抜粋

どの投稿にもその人なりの想いが詰まっていて、読んでいてとても胸が熱くなるものばかりでした。
応募してくださったみなさん、シェアして協力してくださったみなさん、本当にありがとうございました!!

(すべての投稿は下記Togetterリンクにて読めます。)

イベントでは、Waveleap運営にて選出した最優秀賞1名と優秀賞2名を発表しました。

優秀賞に選ばれたのは…

受賞されたお二人、おめでとうございます🎉

さいとうさんは、受賞についてのnoteも書いてくれています。
さいとうさんの、これまでのがんばりや地道な行動が詰まった素敵な記事です。ぜひご一読ください…!


最優秀賞に選ばれたのは…

最優秀賞に選ばれたnanchanさん、おめでとうございます🎉
nanchanさんが自分のわくわくを軸に選択し、進んでいる姿勢にとてもパワーをもらえました。

イベントまとめ

もっとたくさんの選択肢があっていい!

LTや #私がテックリードになる理由 、さらには受賞者のコメントを聞いて感じたのは、「ひとりひとりのやりたい!なりたい!を実現する選択肢があっていい」ということ。さらに、その選択を決めるのは自分の価値観に基づくべき、ということでした。

同時に、「〜〜だから、〇〇すべき」「△△なら、××はできない」というバイアス( = 決めつけ)を外して、自分が求めるものに挑戦したり行動したりすることで、自信を生み出していけるのではないかと考えました。

bgrass株式会社では、ハイスキル転職サービス「Waveleap」で、女性・ITエンジニアのみなさんが新たな挑戦をして選択肢を広げることをお手伝いしています。Waveleap掲載企業はすべて、サステナブル職場診断実施済みの安心企業です。

ぜひ、下記リンクから会員登録をして、求人情報をチェックしてみてください。

さらに、転職キャリアサポート「LeapPartner」で、自信を持って前に進むためのサポートを行なっています。

転職活動の際、女性は自分の価値やスキルを低く見積もってしまうことが多い傾向にあると言われています。
しかし、その評価は客観的にみても正しいでしょうか?
実は「無意識のバイアス」を自分に向けてしまっている可能性はないでしょうか?

転職サポートのプロであるLeapPartnerは、女性が自信を持ちづらい社会構造を理解した上で、思い込みにとらわれない、ひとりひとりに最適なキャリアを提案いたします。
ぜひ、お気軽に無料相談をご予約ください!


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