環境を変えようと決意した転職活動で「テックリードを目指したい」と言えるように|転職者インタビュー
女性ITエンジニアのためのハイスキル転職サービス「Waveleap」を利用し、Awarefyに転職した横井さん。
今回は、どういった経緯で転職に至ったのか、Awarefyでの実際の仕事やこれから目指す先について話してもらいました。
環境を変えればスキルアップのチャンスがあるかも、と転職を決意
──早速ですが、自己紹介をお願いします。
2023年12月からAwarefyに入社しました、エンジニアの横井です。
──転職しようと思ったきっかけを教えてください。
エンジニアとしてスキルアップしていきたいと思っていたのですが、前職の職場環境や文化では自分の性別によって働きにくさを感じる面があり、難しいと感じていました。
本当に自分にエンジニアが向いているのかと考えてしまっていたのですが、いろいろなコミュニティに顔を出す中で、自分が問題なのではなく、自分がいた環境がジェンダーバイアスによって可能性が狭められていることが問題であると気づけたんです。環境を変えればチャンスがあるかもしれないと思い、転職活動を始めることにしました。
──元々ずっとエンジニアとして働かれてきたのですか?
いえ、最初のキャリアは会計コンサルティングでした。その仕事の中で会計システムの導入などを経験し「ITのパワーはすごい」と感じるようになりました。
その後、プライベートで死生観やライフスタイルに大きな影響を与える出来事があり、それをきっかけに、最初に選択した仕事が本当に自分のやりたいことなのか、楽しんで仕事ができているのかという部分に疑問を持ち始めたんです。
それまで私は会計学の勉強しかしたことがなかったのですが、ふとその自分の選択が、資格職であり、妊娠や出産など女性特有のライフスタイルの中でもしっかりと稼いでいける仕事だからという理由で選んだのではないか…と感じたんですよね。本当に自分がワクワクすることを改めて仕事にしたいと思い、エンジニアになろうと方向転換を決めました。
死生観とライフスタイルを大きく揺らがす出来事の際に、メンタルヘルスができるチャットボットがあればいいなと感じていました。それを人生をかけてやっていきたいと思ったんです。
──そこから前職の会社に入社したのですか?
いえ、会社を辞め、独学でエンジニアリングを学ぶ期間を挟みました。その後、前職の受託開発企業に就職しました。
Waveleapはよりジェンダーバイアスを理解し助言してくれるだろうと信頼を寄せていた
──Waveleapを利用したきっかけを教えてください。
実は、Waveleapの前身のサービスであるsister(※)の頃から知っていました。
独学でエンジニアになろうと思った時に、SNSを通して出会った方たちと勉強会をしていたのですが、自分が興味を持った技術領域に女性がいなかったんですよね。その際に自分が情報を集めるのが大変だったので、自分が学んでいる領域に興味を持った女性に向けて情報を提供できたらと、sisterに登録したことが最初のきっかけです。なので、新たにWaveleapも始めることはサービス内のお知らせで知りました。
(※)代表のだむはさんが個人時代から運営していた、女性エンジニア向け1on1サービス、女性エンジニア向けコミュニティ
──技術領域を知る際に“女性”という点にこだわっていたのはどういった理由から?
男女の対立を表したいわけではないですが、男性が100名いる中で女性が3名しかいないシチュエーションだと、心理的安全性が失われてしまうこともあるなと感じたりします。男性側は何も感じていなくても、そういう場所へ行くことが億劫になることも…。
自分がリラックスできる場所がいいな、と思ったという点が大きいです。
──さまざまな転職サイトや転職サービスがある中で、Waveleapを利用した理由はどういったところだったのですか?
女性のためにというと「ワークライフバランスを取りやすい」という文脈が多いのですが、sisterが「エンジニアとして普通にスキルアップしていきたい」など、各個人が持っている悩みに対して1on1してくれる人を探すというものだったので、Waveleapもそういったことにアプローチしてくれるのだろうと勝手にイメージしていました。
女性にとって働きやすいというと、産休育休を取りやすくてワークライフバランスが取れるという頭になっている人が多い中で、Waveleapは、ジェンダーバイアスやジェンダーギャップを理解して、アドバイスをくれるだろうと信頼して運用を始めたというのはあるかなと思います。
面談によって「テックリードを目指したい」と口に出せるように
──Waveleap内のLeapPartner(*)と話して、何か変化したことはありますか?
(※)Waveleapでキャリア転職のサポートをしてくれる役割(https://lp.waveleap.jp/leap-partner)
当時は必死に取り組んでいたもののエンジニアとしてのキャリアアップができない環境に追い込まれ、最初のLeapPartner面談で「行動しましょう!」と背中を押してもらい、とても活力が湧きました。
また、ジェンダーギャップを生んでしまう女性の振る舞いに関してもデータとしてインプットしているというお話をしてくださって。「あなたの問題だ」と個人的に指摘するのではなく、データをベースに、事例を織り交ぜながら説明してくださったので、自分が抱えていた不安や悩みを社会の構造から生まれている問題として理解できたことも良かったと思っています。
そして代表のだむはさんが、「女性はこういう時に自信を無いように見せがちだけど、私もカバーをして気持ちを強めて頑張っている」と伝えてくれて、事業を立ち上げて頑張っている方でも自分と同じ気持ちになっていること、工夫次第で下に行かないようにコントロールできるのだということにとても励まされました。
あとは、テックリードを目指したいという気持ちがあったのですが、気持ちとは裏腹に「そんなの無理だよね」というルートに乗っていたこともあり、目指したいと口にすることでバカにされたり「変だと思われないかな?」と不安や恥ずかしさを感じてしまっていました。
ですが、面談を通して、社会構造によって起こっている現状の悩みの原因と自分の可能性を客観的に把握できたことで「そういうのは気にしなくていいんだよ」という気持ちにさせてもらえたと感じています。
──そこからAwarefyへの応募はどのように繋がっていったのでしょう?
エンジニアとしてキャリアを積んでいくルートに乗せてくれる場所を見極めるのって、どうしても個人では難しくて…。入社してみなければ分からない部分も正直あります。そこにおいて、Waveleapのフィルターが通っているところであれば安心だと感じられる部分は大きかったです。
タスクレベルでテックリードを目指すイメージがつきやすく
──入社してからはどういった業務を担当されているのでしょうか?
現在は主に、AwarefyというtoC向けのAIメンタルヘルスケアアプリの開発を行っており、モバイルアプリの開発を担当しています。
最初の1カ月は、既存のアプリのレイアウト改修があったので、そこをいくつか行いながら、全体像のキャッチアップを行いました。これまで使ったことのない技術が使われているので、輪読会などを行うことで、技術のキャッチアップをチームの活動として進めています。
あとは、入社後3週間ほど経った頃にホームのリニューアルというかなり大きなプロジェクトに入れてもらい、CTOの池内さんから直接サポートを受けながら、ホーム画面の機能の改修にも携わりました。
──入社してみて、より夢や目標に近づけた感覚がありますか? ギャップがあれば教えてください。
まだ入社して4ヶ月ですが、たくさんのチャレンジングな機会とサポートを頂いており、自分のエンジニアとしてのスキルがグングン向上している実感があります。
一緒に働くエンジニアのメンバーが持っているスキルがたくさんあるので、それを一つひとつ出来るようになることがテックリードを目指すことに繋がっていると感じています。身近なメンバーにロールモデルがあることでタスクレベルで「これをやればいい」とイメージがつきやすくなりました。
あとは、開発のスピードが自分が思っていたよりも早かったことは、ある意味入社前後でのギャップでした。会社の事業ドメインが、"心の健康と成長を支える"ことと関連するので、仕事の中で学んだ知識を活かしてセルフモニタリングを行っています。
性別にとらわれずにキャリアを積んでいきたい方におすすめしたい
──今後のキャリアについて、何か立てている目標があれば教えてください。
技術のスキルアップはもちろんですが、Awarefyでは役員レベルで女性の活躍にコミットしていることもあり、自分と同世代の女性がとても活躍しているんです。男性女性関係なく、お互いにリスペクトし合うフラットな関係が築けています。
どうしても、自分の中で弱々しい振る舞いが定着してしまっているところがあり…。周りにそういったことを感じさせない女性がいるので、その振る舞いをまずは実践していきたいです。
──実際に使用された身として、Waveleapはどういう方におすすめしたいですか?
性別にとらわれずにキャリアを積んでいきたいと思っている方におすすめしたいと思っています。
幼少期からコンピュータに親しみ、人生の中心に技術を置いているような人だけがエンジニアになれると思っていました。しかし、実際には他の趣味や興味を持ちながらも、日々の生活の中で技術スキルを磨き、優秀なエンジニアとして活躍している人々が多くいることを知りました。だから、性格や生い立ちを理由に諦めず、自分に合った環境を見つけて、一緒にスキルアップを頑張っていきましょうと伝えたいです。
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