中国・上海ビジネス開拓ツアー2015
BFCA経営財務支援協会代表の杉田利雄です。
2015.07.17-19の日程で、久々(3年ぶり)に訪上海しました。
目的は、日中関係に改善の兆しがあることから、中国経済拠点の上海の”今”を見たいということです。第2の目的は、HSBC上海ブランチの私の口座のロック解除です。
どちらの目的も旅行会社の海外ツアーに便乗したのでは、容易に達成できるものではありません。中国経済やに中交流BIZに精通した人に会う必要があります。また、銀行口座の開設や設定変更は、単に日本語通訳者をアテンドしたのではうまく行きません。私の置かれている状況(問題点)を理解し、この問題をどのように解決したいのか相手(銀行側担当者)に伝え無ければなりません。言葉を翻訳しただけでは、相手から問題の発生原因や再発防止策を聴き出すだけになりかねません。銀行と言えども、中国のサービス対応は面倒なことは避ける傾向にあります。
先ず銀行ですが、基本問題は解決しました。ロック解除や口座にあった日本円を人民元(RMB/CNY)に振り替える、香港ドル(HKD)の入金はうまく行きました。ただし、人民元を米ドル(USD)に替えたいという要求は拒絶されました。私の中国での所得証明がない限り「人民元」として消費しなければならないという国家レベルのルールとのことです。「それは大変だ」と思うかもしれませんが、HSBC(中国)のバンクカードでセブン銀行のATMで1回20万円程度引き出せます。その日のRBM/JPYレートで、為替手数料も確か110円程度です。また、カードには銀聯(ぎんれん、ユニオンペイ)マークがついていますので、日本国内の買い物や飲食代の支払いに使うことができます。この場合、原則手数料はありません。
ま、多少手数料がかかったとしても、14円/1元で入手したものが20円/1元で使えますので問題なしと言うところです。
次に「中国経済拠点の上海の”今”を見たい」問い要求ですが、これも上海通の友人を介して3人のビジネスマンに会うことができ、目的を概ね達成しました。余談ですが、ツウには”通”と”痛”があるようです。別な友人に中国ツウ(痛)がいまして、「かの国の人々はどこまで経っても心を許せない。何時も痛い目に合っている」と放言します。この意見も貴重なものとして伺っておきましょう。
さてお会いした3人の上海ビジネスマンをザット紹介します。
・柴国強さん
上海吉柴信息技術有限公司 総経理
上海大学 副学長
(お話)日中間政府の動向、それがビジネスに与える影響などを伺いました。
(感想)上海大学の起業ベンチャーや日中、中米ビジネスの経験から自信に満ち溢れていましたが、驚くほど友好的な方でした。
・盛勇さん
上海勇和松商務咨詢有限会社 総経理。
(お話)最新の中国のビジネス事情や近時の上海BIZ、日中BIZのトピックスなどを伺いました。
(感想)非常に頭の回転の速い方で、日系企業の中国進出などをサポートしています。
・李向前さん
NTT通信系統(中国)有限公司 総経理
(お話)米国大手のコンサル会社勤務から日本のNTTの現地法人の代表になった経緯や日本企業が今後中国でビジネス展開するには・・・などを伺いました。
(感想)出来るビジネスマンの典型のような方で、対中国の大型商談には頼りになると思います。
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❏物価!高いですね
これが今回の訪上海の感想です。円安を痛烈に感じました。一方で、本当に上海の物価が上がっています。ホテルの朝食は4000円もしてしまうので、近くのカフェで取った朝食も55元=1100円です。タクシー代と地下鉄は安いですが、他は押しなべて高い感じがしました。
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❏エクスべディアはすごい(便利)
今回の訪上海は、約2か月前にエアーやホテルを予約しました。旧知の旅行代理店が2,3あるのですが、どこもエアーが取れないか、非常に高額だったので延期しようかとも考えました。
そこで自らエクスべディア(Webのホテル予約等)のサイトを覗いてみました。エアーの予約もホテルの予約も実に多様な選択ができます。その結果、代理店ではエアーがチャイナエアラインの成田発、ホテルが4つ星だったものと同じ価格で、ANAの羽田発と虹橋にできた新しいヒルトンホテルのデラックスツインルームのシングルユースを予約できたのです。なんというか、インターネットとITの勝利!と言う感じです。一度利用をお勧めします。
❏いい旅ができました。
ビジネスも人生も良い友との出会いとチャレンジ精神を大切にしたいですね。
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