※5/20記事更新 新型コロナウイルスで売上減少・事業継続の危機で私がやった事全て

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個人事業主の小さな美容サロンを経営しています。コロナウイルスによる事業へのダメージは大きく、何とかして事業を継続させるべく知恵を絞りだしやった事全てを記します。

お店を存続させる事を第一優先

私のサロンのお客様はフィットネスのコンテストに出る方が大変多く、大半の方は毎年リピートしてくださいます。「また来年もよろしくね」と言葉を交わして数か月先のご予約を頂くこともしばしば。中には遠く北海道や東北地方など飛行機や新幹線を乗り継いでいらっしゃるお客様も大変多いのです。待ってくれているお客様のためにもお店をたたむ事は考えられませんでした。

①新型コロナウイルス感染症特別貸付

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非常事態宣言が発令され、休業を余儀なくされれば必然的に売上は発生しません。サロンは休業しても毎月の固定費がかかりますのでキャッシュが必要になります。売上が立たなければ毎月の支払が困難になります。一番早くにコロナ対策を打ち出した日本政策金融公庫の特別貸付をすぐに申し込みました。金利が優遇されて借りる事ができるとはいえ、”貸付”ですから要は借金です。返すあてがなければ事業継続は難しくなります。ただ、一刻を争う状況でしたから私は迷わず借入を申し込みをしました。こちらについても別記事にしていますのでご覧ください。  ※3/29申請→4/21入金

②広告費の削減

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HotpepperBeautyに広告を掲載していますので、毎月の広告料が発生します。基本的には年間契約なので、途中解約やプランの変更はできません。しかしこの状況でしたのでダメ元で担当営業に相談したところ、「リクルートにかけあってみます」との事でしたが特別措置は不可との返答でした。その後、事態が深刻化したこともあり、休業日数に応じて広告料の減額措置がとられることになりすぐに申請しました。とはいえ、広告の入稿締め切りと世間の状況にはズレが生じますので、先を予測して休業して広告掲載を減らすのか見極めなければなりません。これに関しては予測不能なのでカンに頼らざるを得ないかもしれません。

③家賃交渉

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テナントを借りている大家さんへ家賃減額の交渉をしました。まずは直近の家賃支払いの減額を申し入れるために、「賃料減額についてのご相談」として不動産会社を通して文書を送付致しました。不動産屋さんの助言で、ワードで作った文書でなく、手書きで一字一句丁寧に文章に起こして送付しました。こちらの一方的なお願いであると同時に、このコロナの状況を理解して頂くために、サロンの状況や今後の事業の見通しについてもなるべく細かに書き綴りました。結果、賃料30%の減額をご了承して頂きました。※5・6月分の減額

④固定費の見直し

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毎月の固定費は知らず知らずのうちにかさむものです。これを機会に削減できるものは見直しをしておくべきだと思いました。とはいえ、これといった大きな固定費削減になるものはなかったのですが、「通信費」に関しては使用頻度が減る為、月額の低いプランに見直しました。

⑤持続化給付金の申請

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すでに公庫への借入はしていますが、給付金の要件に該当しますので今後の事業継続のためにもちろん申請しました。返さなくてよい給付金のありがたみはひしひしと感じています。※5/1申請→5/20入金

⑥埼玉県個人事業主支援金

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埼玉県の休業補償として非常事態宣言発令から7割以上の日数を休業していましたので、これに該当し申請しました。5/8現在、追加支援金の可能性も出てきていますので情報をキャッチできるようにしておきます。こちらの受付期間は短いので忘れずに申請するようにしておきます。※5/7申請→5/19入金

⑦オンラインギフト券の発行

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Squareのカード決済を利用して、サロンで使用できるオンラインギフト券を発行しました。こちらは料金を先払いする事で、購入金額よりお得に施術を受けられるギフト券です。お客様はお得に施術が受けられ、お店側は休業でもオンラインカード決済による売上が発生するというお互いにメリットがある仕組みです。

⑧SNSの動画投稿やLIVE配信

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お店には来られないけど、お店の存在は忘れてほしくない!との思いでInstagramでのLIVE配信や、YouTubeでの動画投稿をしています。お家でできる事や、サロンの紹介動画、コロナが終息したらお店にまた来てもらえるような魅力を伝えるために動画作成にも力をいれました。動画コンテンツは今後も必ず伸びる分野ですので今から始めておくのが良いと思います。編集や撮影に慣れるのも時間があるこの時だからできる事です。YouTubeチャンネルはこちら Instagramはこちら


⑨技術向上や開発のための練習

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エステティシャンという職業は、技術職ですので毎日毎日手を動かすことで感覚を鈍らせない事が大切だと思っています。自宅でセルフケアはもちろんのこと、家族へのマッサージをかかさず行い、技術開発に至ってはお客様に試せないような手技を試行錯誤したり、時には労いの意味をこめてリラクゼーションのマッサージをしたりしています。脱毛に至っては、お客様が自粛して脱毛できずに不快な状態ならば私も体感しようと今は手付かず状態だったりもします。脱毛できない期間のセルフケアについても試したりしています。また、新たな学びのために時間を費やす事もできます。オンラインでの講習会などにも積極的に参加して、今こそチャンスをつかむ時だと思っています。

⑩ホームケアの販売

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対面サービスがメインの美容サロンでは、オンラインにシフトする事がほぼ不可能です。自宅で出来るホームケア商品を販売したり、ケア方法を伝授するなどしています。カラーリングスクール講師を務める私が推奨する「自宅でセルフタンニング」などの販売や、やり方のレクチャー動画の作成にも力をいれています。

まとめ

【5/20追記】申請できる限りは全て申請し、入金まで全て完了しています。国や自治体の対応が遅いなどと言われていますが、自分自身が、即座に対応できる行動力と日頃の管理能力も必須だなとひしひしと感じました。休業と営業で悩む事業もあると思いますが、経営者として即断即決できる力は大事だなと思いました。この決断があっていたのか間違っていたのかそれは事業を継続させなければわからない事なので、

この危機的状況を何とか乗り越えるべく、出来る限りのことをやりつくしてみました。全ての業種でリモートワークやオンライン会議など、仕事の在り方そのものが見直される事にもなったこのコロナの影響。いち早く営業スタイルを変更した飲食業やオンラインでのパーソナルトレーニングを開始したフィットネスジムのトレーナーさん。対面サービスがメインのエステや美容院などはなかなか打開策はなく、通常営業に戻るまでに事業存続が危ぶまれる事も。この状況は刻一刻と変化し、先の見えない真っ暗闇の中を手探りで歩いているようですが、希望がないわけではありません。今後の事業展開を考える時間が出来、新しい分野への挑戦もしかり、私自身思いもよらない展開になる可能性もあります。(良い意味で。)2017年に始めたばかりのこの小さな事業を今後どこまで継続させ、大きくする事ができるのか、私には希望しかありません。必ず良い方向になると信じています。


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