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【ドラマ感想】働かざる者たち
もし会社で「働かざる者」を見かけたら、どう思うだろうか。
ただの給料泥棒でしょ。いまどきこんな使えない○○、年功序列の弊害だよね。…と、反射的に答えかけたあなたに、待ったをかけるヒューマンコメディ。
新聞社のシステム部に勤める主人公、橋田の視点を通して描かれる「働かざる者」たちの生態、そして何よりも橋田自身の迷いが、時に苦く、時に温かく、共感の渦に引き込んでくれる。
・斜陽業界でまじめに働き続けて、いいことなんてあるの?
・サボってもお給料がもらえるとわかっていて、それでも1日しっかり働く必要ある?
・そもそもホントは大して働きたいと思ってない、これ、本音でしょ?
・いや、本音丸出しにしてちゃんと働かなかったら、成長もないし、やりがいもないし、人としてダメになるんじゃない?
・とはいえ、やりたくないことも、やりたいことも、全部中途半端なまま惰性で生きてる自分って、人生詰んでる?
結局、働くって、どういうこと?
働き方を考えるということは、まさに、生き方を考えるということ。登場人物ひとりひとりの不器用さと愛嬌が、私たちみんなのキャリアの多様性、豊かさ、深さを伝えてくれる。主題歌の歌詞も視聴者に寄り添い、そっと勇気づけてくれるようだ。
「働かざる者」たちの濃いキャラクター、橋田の副業(漫画)の結末、そして同期の新田が居酒屋でつくねを食べられるのはいつなのか。そんなことも楽しみながら、最後まで見届けたいドラマ。
原作は未読だが、個人的には、橋田役の濱田岳さんの演技がこのドラマにぴったりで、好印象。橋田のまっすぐなブレブレ感、よく言えばお人好しな感じが、1話30分の尺でいい感じにまとまっている。
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公式HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/hatarakazaru/
番組名:「働かざる者たち」(全6話)
主題歌:「HOME」(M!LK)
※上記情報は公式HPから引用しています。
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