反逆者という名のポニー
辛うじてマイナスではない気温の日曜日。なんやかんやあって3週間振りになった、チャリティスクールでのボランティア活動でした。厩舎のあらゆるところが凍りついていているほどなのに、冬毛でもこもこの馬たちは、馬着なしで放牧地で草を食んでいましたよ。
いつもは薄着の私も、この日ばかりは長そでのTシャツの上にメリノウールの薄手のニット、ネルシャツ、そして薄手のライディングベスト、乗馬パンツの下にはレギンス、そしてもちろん靴下2枚重ねという重装備で挑みました。が、最後の方で水仕事で軍手を濡らしてしまい、つけててもはずしても手が凍りつく寒さだったので、来週はゴム手袋持参必須です(自分用メモ)。
最近まだ体力も筋力もあまりない子供のボランティアが増えて、しかもそこそこ力のあるティーンエイジャー達は仕事を選り好みする上におしゃべりに忙しく、全ての力仕事が数少ない大きい人間に回ってくるという状況ではありますが、馬のいるジムで無料で運動できていると思うことにしています。身体もあったまるしね。
当然レッスンの手伝いでもやや要注意な馬が回ってくることが多いわけで、この日もまた、噛み癖のあるハリーにリード中に噛まれ(と言っても本馬は甘噛みのつもり)、青アザ確定。しかもいつも速歩の出だしに必ず噛もうとしてくるので、何が嫌なんだろうと観察してみたら、馬上の人が速歩のたびにものすごい前のめりになっていたので、馬を曳いて小走りをしながらもずっと姿勢のアドバイス。彼女の姿勢がある程度いい感じになる頃には噛もうとしなくなったので、そういうことだったのかも知れません。全然違うかもしれないけど。
このところ、気を抜くと心が靄り気味で、もう、なんなの!と気持ちがイガイガしていたのですが、馬と触れ合って、太陽の元で身体を動かしている間は、そういう鬱陶しい霧もすっかり晴れるので、まさにウィンウィン。
そんなこの日のハイライトは、私のお気に入りの一頭、栗毛ポニーのレベル(Rabel)とのひととき。レッスンが終わって、彼女の馬房に戻ると、あと少しで掃除が終わるということなので待っていると、彼女が私の胸に顔を埋めてじっとしていました。せっかくなので私の意識を瞑想状態に持っていきつつ彼女にチューニングしていくと、レベルの名に相応しく、小さい体ながら強い意志を持った、かつ愛溢れるエネルギーが流れ込んできました。
本当は、もう少しそうしていたかったのだけれど、馬房の掃除をしていた新しく入った男の子が、馬房に敷くおがくずの袋を持ち上げられないというので、バトンタッチ。続きはまた来週ということで。
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