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★この週、どんな人たちに会ったか。

瀬戸内寂聴さんのことを思い出した結果、この週(2011年6月22日~26日)、英国人達を、どんな人たちに会わせたか記憶を辿ろうという気になりました。今回は、公開すべきかどうか迷うような細かいことは書きませんが(本当は細部の方が面白いんだけど)、備忘としておきます。

まず、超一流有名通訳であるNさんに同行通訳をお願いしたのは、石原慎太郎(当時の)都知事との面談をプログラムに入れていたことも大きな理由でした。なにせ、Nさんは当時において既に長らく石原都知事と共に、オリンピック招致を転戦していた人なのです。都知事とNさんの間には協心戮力といった風情が感じられ、スムーズな通訳となることが容易に確信できました。

招聘者を迎え入れたら、日本の概観を理解してもらう為に、経済や政治の専門家から簡単なブリーフィングを受けて貰います。この時は北野一氏などにお願いしました。

国会議員との面談は、朝食会という形でセットします。当時は民主党政権でしたので、与党である民主党議員2人と1回、野党である自民党議員2人と1回、日本には女性議員が少ないと記者から問題提起されていたので女性議員(民主党衆議院議員と自民党参議院議員)と1回。
※面談をセットした女性議員は2人ともその後立候補せずに政治からは離れています。

印象的だったのは民主党議員との朝食懇談のときの山口壯代議士(現 環境相。民主党を離れて二階派経由で自民党入りされています)。おもちゃの紙幣を記者達に見せて、「私の目標はアジア共通通貨を実現すること」と開口一番に述べたことでした。ポンドを維持する英国人達に向けて強烈なメッセージとなりました。

大学教授では東大の玄田有史先生(震災復興関連も含めて)、慶応の添谷芳秀先生(外交)、国際基督教大学の八代尚宏先生(日本の高齢化と社会保障)にも講義と意見交換をお願いしました。

もちろん、金融・自動車・電子部品等といった産業界、財務省・外務省・観光庁といった役所にもお邪魔しました。産業界であれば、企業トップと招聘者との意見交換を通じて、視野を広げ、今後の展望をシェアしあう場として貰うことを狙います。役所の場合であれば、財務省なら経済と財政政策、外務省なら外交について記者からの質疑を受けて頂きます。

2008年秋に設置されたばかりの観光庁では溝畑宏(第2代)長官自らインバウンドを売り込もうと鼻息が荒く(振り返ると、10年前の日本は、まだまだ「インバウンド産業」take off前だったといえるでしょう※)、被り物の仮装までしてサービス精神旺盛に対応して頂き、英国人達は大いに盛り上がったのでした。(https://www.mlit.go.jp/kankocho/photo_20110623.html)
※訪日外客は2009年679万人、2010年861万人、2011年622万人。これに対して2019年3188万人)

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