日記・2024/08/04

 ここ半年ほど、中学生以来に久しぶりに能動的な読書をするようにしている(文芸学科に通ってるのに今まで読書してなかったの!?というお笑いは置いておいて)んだけど、十冊ほど色々な本を読んでいって、一つわかったことがある。

 それは「自分はライトノベル的なモノがそこまで好きなわけではない」ということだった。
 いや、書いてるのはゴリゴリのラノベなんだけど。ラノベの極北ぐらいのラノベなんだけども。
 色々読んでみて思ったけど、自分は「相対的にラノベが好きなだけ」であって「ラノベそのものに強く惹かれている」というわけではなさそうだった。

 少し話は変わるけど、小学生の頃、自分はよく読書をしていた。読むスピードが遅かったにも関わらず、1年間に200冊以上読んでた時もあった。
 自分の読書の基礎は、恐らくこの小学生時代で築かれたのだと思う。
 そして、その読書体験の中で自分が特にハマったのが「児童文学のファンタジー」だった。
 そう、ライトノベルではないんですよ。

 「ハリー・ポッター」「パーシー・ジャクソン」「デルトラクエスト」などの海外ファンタジーから、「獣の奏者」「精霊の守り人」などの上橋菜穂子先生の作品まで、それはもう様々なファンタジーを読んだ。
 いや、様々とか言いながら、未だにナルニアを読んだことないんだけど。ちょっとした後悔になってるのでいつか読みたい。
 とどのつまり、自分は児童文学を中心としたファンタジー作品にドハマりしていたわけだ。小学生までは。

 中学生の途中までも、大体そんな感じでホビットやアルスラーン戦記を読んでいた(アルスラーンはラノベに片足突っ込んでる気がするが、ジュブナイルということにしておきたい)。
 そんな中、中学2年生の途中で自分はとあるラノベと出会うことになる。
 今でも、帰りの電車内で友達にその名前を教えてもらった記憶がある。
 「この素晴らしい世界に祝福を!」。

 このすばに出会った自分は、そこからラノベの世界へとのめり込んでいった。
 このすばを始めとして、リゼロ、ダンまち、ブギーポップなど。種類は少なかったが、まあまあな冊数を読んだ……と思う。
 ここまで来て「なんだ、フツーにラノベ好きじゃん」と思われる人もいると思う。確かに自分は「フツーにラノベが好き」ではある。

 けれど、大学生の今だから言えるけれど「フツー以上に好きにはなれなかった」
 そう、自分の中のラノベブームというものは一過性だったらしく、高校生にもなると本自体をほとんど読まなくなっていた。
 今思えばこの期間にもっと本を読んでおけばよかった、と思う。
 ……いや、まさか自分が芸大に入るとは思ってなかったんですよ。

 とにかく、自分にとってラノベというのは「中学生の時期に訪れた一過性のブーム」、それ以上でも以下でもなかったのだ。
 ただ、自分が書きたい内容が他ジャンル(レーベル?)よりもラノベに近かったからラノベを書いてるだけ、という結末なのである。
 なんかここまで書くとラノベが嫌いなように見えるけど、決して自分はラノベが嫌いなわけじゃないんですよ。
 むしろ好き寄りです。一過性とはいえマイブームになったほどだし。

 ……という結末なんだけれども、じゃあむしろ「自分が一番好きなジャンルって何?」という疑問も浮かんでくるわけである。
 しかしこれには明確な答えがあって、端的に言うと「少年漫画」と「深夜アニメ」なのである。もはや媒体になってね?
 小説じゃないんかい!ということで一部の人に怒られそうなんだけど、あくまでもジャンルの話なので許してください……。

 なんでこの2つが自分の好きなジャンルなのか、ということは未だによくわかってない。硬派だからかな?
 というか脊髄反射レベルで好きなので「何故か?」という言語化が未だに難しい。
 とにかく、この2つがもうめちゃんこ好きなのである。そして当然、書きたいジャンルもこの2つに最も近い。
 自分の場合「自分が見たいもの」=「自分が書きたいもの」なので。

 長々と小説について書いておいてアレだけど、結局自分の好みは小説より漫画やアニメに近いのだ。
 小説を書くんだから勿論それなりに小説も読むつもりだし、読書も好きではあるんだけど、それにしてもやっぱり少年漫画や深夜アニメの硬派な雰囲気に惹かれてしまう。
 好みの話なんだよね、結局。

 ラノベも楽しんで読むことはできるけど、でも最近はずっと「好みではないんだよな……」という気持ちが付いて来るようになってしまった。
 人に聞くと、どうやら自分は10年代以降のラノベより、90年代やゼロ年代のラノベの方が適性があるらしいので、そこの問題なのかもしれない。

 すみません、オチはないです。
 でもどうしても、最近読んでたラノベに感じたモヤモヤを吐き出しておきたかった。
 そんなこんなで、今日の日記は終わり。

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