2016年4月の記事一覧
奈良に災いをもたらす秘密基地的なもの 〜 頭塔 〜
石が積み上げられ、ところどころに石仏があり、その上には屋根がある形をしている頭塔。多くの木造建築のある奈良にはふさわしくない建造物である。誰が何のために作ったものなのか、謎が謎を呼ぶ。傑僧玄昉の頭を葬った首塚であるとも伝えられている。
石仏は合計44基あることになっているが、現在ではいくつか欠けており、石仏が残っているのは約半数である。残りは単なる石になってたり、石自体が失われてたりする。一説に
大仏の日 〜 非公式奈良県民の日 〜
今日4月9日は大仏の日である。大仏といえば誰がなんと言おうと当然奈良の大仏。その奈良の大仏の開眼供養が行われた日が、752年の4月9日である。
奈良県民の日というのは公式には存在しないが、実質的には大仏の日が奈良県民の日のようなもんである。奈良といえば大仏、大仏といえば奈良だからである。
さてそんな大仏の日。全ての奈良県民は大仏を拝まなければならない。全て例外なくである。当日仕事の人は
この池の魚 取るべからず 〜内山永久寺跡〜
内山永久寺。名前に反して今はない。今は池があるだけである。石上神宮から山の辺の道を歩いて約10分、目に飛び込んでくるのは歌碑と看板である。歌碑は松尾芭蕉の句、看板はこの池の魚、取るべからずである。
なぜこの池の魚を取ってはいけないのか。もちろん取ると祟りがあるからである。ではどんな魚がいるのか?それにはこの内山永久寺というお寺の特性を考える必要がある。
内山永久寺があったのは石上神宮の南、