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この池の魚 取るべからず 〜内山永久寺跡〜
内山永久寺。名前に反して今はない。今は池があるだけである。石上神宮から山の辺の道を歩いて約10分、目に飛び込んでくるのは歌碑と看板である。歌碑は松尾芭蕉の句、看板はこの池の魚、取るべからずである。
なぜこの池の魚を取ってはいけないのか。もちろん取ると祟りがあるからである。ではどんな魚がいるのか?それにはこの内山永久寺というお寺の特性を考える必要がある。
内山永久寺があったのは石上神宮の南、距離にして1kmもないぐらいのところである。石上神宮の神宮寺としての性格もあったらしい。石上神宮の前にある池にはどんな魚がいるかというと、以前こんなnoteを書いたことがある。
https://note.mu/beyan1405/n/n94ac7784bfa1?magazine_key=m3b0a9a3aff4e
切り落とされた馬の首が落ちたのが石上神宮の池、となると内山永久寺の池に落ちたのはもちろん馬の胴体である。数百メートルを首なしで疾走したが、首がないせいで前が見えず、内山永久寺の池に落ちたのである。さあ大変である。どじょうが出てきてこんにちわとか言ってる場合ではない。
石上神宮の池にいるのは馬魚とも言われるが、内山永久寺のは魚馬である。顔が魚で体が馬である。ケンタウロスもびっくりである。っていうか、それって魚ちゃうやん。なら取ってもよかったのか・・・。