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水切りかご屋が「#水切りかごのない生活」をおすすめする理由とは。SNSで話題を呼んだ”すっきり暮らす”シリーズの誕生秘話


創業以来、時代とともに変わる住宅事情やライフスタイルに合わせた水切りかごを提案し続けてきました。そんな私たちが2022年11月より水切りかごのない生活をする方に向けた「すっきり暮らす」シリーズの販売を開始。

水切りかご屋の私たちが、なぜ水切りかごのない生活を推奨するのか、水切りかごの新しい在り方とは何か、お話いたします。



#水切りかごのない生活

こんなハッシュタグをインスタグラムでよく見かけるようになりました。「水切りかごのない生活ってどういうこと?」「水切りかご無しで洗い物はどうするの?」と?マークが浮かんだかと思います。

水切りかごのない生活を始める人は水切りかごに対して、

  • 水切りかごはキッチンの作業スペースを圧迫する上、お手入れが大変

  • 金属製の水切りかごはカルキ汚れが気になる

  • プラスチック製の水切りかごはぬめりやカビが出やすい

このような不便さを感じているようです。それならば、いっそのこと水切りかご自体をやめてしまおう。そう考える人が増えたように思います。

また、お手入れや作業スペースの問題以外にも、食洗機の普及により食器を手洗いすること自体が少なくなったり、オープンキッチンなどのおしゃれなキッチンが人気となり、水切りかごの存在自体が浮いてしまう、というのも背景にあげられるのではないでしょうか。

吸水タオルの人気が高まる一方、量や大きさで困る場合も

水切りかごの代用品として注目を集めたのは、大きめの吸水タオルです。吸水タオルをキッチンの作業スペースに広げて、洗った食器を並べて乾かしすぐに拭いて片付けたり。今まで食器を洗ってもそのままだった方でも、食器を片づける習慣ができたり、タオル一枚を洗濯するだけなのでお手入れも簡単になるとSNS上で話題になりました。

これによりキッチンがすっきりし、お手入れも簡単になりましたが、吸水タオルの場合は平置きになり、平皿などは積み重ねると雪崩が起きてヒヤッとすることもしばしば。また、鍋やフライパンなどを伏せて置くと、すぐに場所がいっぱいになってしまうこともあります。

やはり水切りかごには水切りかごの良さがあり、洗い物が多い時や、鍋やフライパンなどの大きいものは、かえって水切りかごの方が効率が良い場合もあります。中には、「やっぱり水切りかごに戻した」という意見も見受けられました。

「場所を取ってしまうが、ないと不便」という悩みを解決“すっきり暮らす水切りかご”誕生

ビーワーススタイルは今まで数々の水切りかごを生み出してきました。時代と共にキッチンの形態が変われば、キッチンに合わせて必要とされる水切りかごも変わります。

キッチンはどんどんインテリア性が高くなりましたが、水切りかごはどうしても生活感が消しきれず、存在自体が浮いてしまいます。水切りかごを無くしたい、けれどないと不便。この2つの悩みを解決するべく誕生したのが、“すっきり暮らす水切りかご”でした。

今まで水切りかごの強みとしてきた、「お皿がしっかり立つ」「水が流れる」「大容量」などの強みを思い切って取っ払い、ワイヤーではなくメッシュアミを使った、言わばただのかご。さらに、今まで水切りかごは水受けのトレイがあるのが当たり前でしたが、そのトレイも無くし、あえて吸水タオルを使っていることを前提としました。

水切りかごのない生活をしたい人たちの心境として

  • 水切りかごは生活感が出てしまうので置きたくない

  • かごやトレイ自体のお手入れが面倒

  • 吸水タオルでは重ねたお皿が崩れてしまうのが心配

こんな悩みが挙げられます。

そこで、

  • そのまま置いて置かず、片付けることを推奨

  • 吸水タオルを使うことが前提なので、水受けトレイは無くす

  • 食器を重ねることができ、かつ片付けやすい形状

この3点を重点的に捉え、形になったのが「すっきり暮らす水切りかご」。

吸水タオルだけではお皿が雪崩れてしまいますが、タオルの上にカゴをひとつ置くだけで、食器の雪崩を防ぎ、収納量が一気にアップします。吸水タオルにお皿を直接伏せていると、蒸れて中が乾いていないこともしばしばありますが、カゴが脚高になっているので乾くのも早い。食器を片付けたあとは、かごのリングをフックに引っ掛けておけば、出しっぱなしにならず作業スペースも広く使えます。まさに“すっきり暮らす”。


水切りかごのない人へ向けた斬新な切り口が話題に、「すっきり暮らす」シリーズ

実はこの“すっきり暮らす”というワードは、水切りかごのない生活をしている人たちが良く使っているハッシュタグから名づけました。

「すっきり暮らす」シリーズは、“水切りかごのない生活”をする人に向けた“水切りかご”という斬新な切り口でSNSを中心に紹介をしていきました。

すると、吸水タオルを使っている、お皿を重ねる時にヒヤッとした経験があるSNSユーザーの共感を呼び、インスタグラムを始めSNSですぐさま話題になりました。


コンセプトは“置きっぱなしにしない”

吸水タオルの上に水切りかごを置く、という提案の先には、当初の「水切りかごを出しっぱなしにしたくない」という問題が立ちはだかります。そのまま引き出しなどにしまうのも良いですが、いちいち引き出しを開けて取り出しては少々面倒臭さがあります。

そこで、水切りかごにリングを付け、引っ掛けて収納できるようにしました。レンジフードや冷蔵庫の横など、フックを取り付けやすい位置に引っ掛けられるので、洗い物の際はサッと取って、サッと片付けられる。そして、この仕組みも水切りかごのない生活をしている人たちの心を掴みました。


お手入れは食洗機で丸洗いしてしまえばいい

「すっきり暮らす水切りかご」のメリットのひとつとして、オールステンレス製ということが挙げられます。錆びにくいため水周りでは心強い素材なので、水切りかごには最適です。水や熱に強いステンレスは、もちろん食洗機にも対応します。

通常の水切りかごは、サイズや素材の問題から、食洗機で洗うのはなかなか大変ですが、「すっきり暮らす水切りかご」は、洗い物と一緒に食洗機にすっぽり収まるサイズ感です。食洗機で丸洗いできるということは家事の負担軽減にも繋がり、自分で洗わなくてもいい忙しい現代人は少し気が楽になるのではないでしょうか。


燕三条ならではの丁寧な仕上げ

メッシュアミを加工する際、角型の成形は非常に難しいとされています。1枚のアミ素材を角型の立体に成形する場合、四隅にどうしてもアミの重なりができます。

この重なりは燕三条の職人ならではの絶妙なさじ加減で調整されており、ちょっとでもずれてしまったり、力加減を間違えてしまうと、アミが寄れたり、アミ同士の重なりができて指にひっかかってしまうなどの不具合が置きるそうです。

もちろん世の中には角型の物も存在しますが、何より難しいのは深さを出すことで、深さのあるメッシュかごを作るのは、まさに金属のアミ素材の特性を熟知した職人ならではの技術と言えます。

また、ステンレスは鉄やアルミよりもはるかに硬く、重さもあるため金属の中でも加工が難しいと言われる素材です。硬く重さのあるステンレスワイヤーの曲げや溶接などの加工も燕三条の技術力の賜物と言えるでしょう。


気持ちや悩みに寄り添い、新しい在り方を提案するビーワーススタイル

ビーワーススタイルは、ただ単純に便利な水切りかごを作っていたわけではありません。家事をする人がどんな気持ちで、どんなストレスや悩みを抱えているか、それを常に考えながら、それを解決するために様々なアイデアを出しています。時代が変われば求められる形態が変わります。

「すっきり暮らす」シリーズは、水切りかごの新しい在り方を提案した商品なのです。


「すっきり暮らす」シリーズラインナップ



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