あの夜

暗い街が
オレンジの灯りに守られて
遠くの空は
少しずつ明るくなって来ていた

誰もいない街に
わたしとあなた

誰もいない駅から
長い電車に乗る

荷物は一つだけ

ただ一生懸命だった
ただ幸せだった

何か話しただろうか

着いた先は
海辺の小さな小屋

あなたの知り合いだろうか
老人が案内してくれた

波の音
小さな部屋
ただシーツに包まる

こんな幸せがあったと知る


#遠い過去の話

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