意識ではなく知識/結果ではなく課程
どうもべっちょです。
■メーカー側の責任と消費者側の怠惰
・ちょっと待て
タイガー魔法瓶がこういうことを始めていたのは知っていた。とっくに。
こういう「アクション」自体はいいと思うよ。
ただ、
■因果が逆だと思う
・「ステンレスボトルが使えなくなった原因」を調査していないんじゃねえの?
メーカー側はホイホイホイホイ新製品出してるけどさ、
このボトル(サーモスJNL-751)、少なく見積もっても12年は使ってるぞ。
物持ちが悪いことと物を紛失することに定評のある俺がそれぐらい使っているのに、そんなリサイクルステーションに需要がそんなにあるとはとても思えん。
本体が駄目になってるのではなく、蓋が駄目になってるだけで買い換える奴が多いからステーションを作らざるを得ないんじゃない?
・メーカー側、消費者側相互の不理解
・メーカー「取説に保守部品の型番書いてるし、お客様窓口も設けてるから、蓋が壊れたりしても交換すれば大丈夫やろ」
↑
メーカーの想定
現実
↓
・消費者「取説?箱と一緒に捨てたよ。あ、水漏れした。もうこれダメになったから新しいのに買い換えよ!」
この相互不理解のせいで買い換えサイクルが想定より早くなって、結果的に「コンビニコーヒーの方がよくね?」ってなるんでしょ。
限定スタバとか限定ミッフィーは話は変わってくるけど(限定スタバ一回も買えてない)、ステタンの買い換え時って、あまりにも塗装が剥げたり(俺は買い換えないけど)、落として穴が空いたりしたとき以外ほぼ無いでしょ。日常的に使っていれば毎日洗うわけだし。
■保守部品なんてネット通販でも手に入る
・10個目…かな?
俺は多分これで10個目。パッキン部のシリコン部はどうしても劣化するし匂いが取れなかったりするので。
サーモスのメーカー推奨交換サイクルは確か1年。
メーカーは本来、新製品より保守部品を優先で案内すべきだと常々思っているので、「リサイクルステーション作りましたー」なんて言われても、「リサイクルに出そうとしている水筒、実は蓋を交換すればまだ使えませんか?」というのを最低限国内メーカーは優先して案内しようよ。それを放棄して「SDGs」なんて片腹痛いわ。
・なら何故メーカーはそれをしないのか
蓋より本体売った方が儲かるからです。
そりゃあ定価1000円とかの蓋より定価3500円(限定スタバとかになったら5000円するけど)の本体を売った方が儲かるし、このようにリサイクルステーションを置くことによって「大々的なSDGsアクション」もアピールできるからね。
■誘導を間違えるな
・メーカーが本来やるべきこと
消費者側に「交換用の蓋が売っている」ことを徹底的に周知する。
これが先だろ。
魔法瓶メーカーさん、SNSって知ってます?BtoCで情報をお届け出来る画期的なサービスなんですよ!
保守部品専用のアカウントを作って一日一個でも良いから周知した方が早いんですよ!
限定はどうすればいいかって?
コレクターズアイテムなんて誰も使ってないから!
消費者はまず説明書を捨てるな!
ハァハァ…
■この記事を書こうと思った理由
JNLシリーズの保守部品が1個以外ヨドバシで「取り寄せ」になりまくっていたからですね。主力なのに。奇跡的にその1個が在庫有りで助かったが。
■大きな取り組みより小さな周知
SDGsって本来こういうことの積み重ねで成り立つ物だと思うんだが…
それとも魔法瓶メーカーって「責任ある製品」を売っていないんですか?
■おわりに
別に特定メーカーを吊し上げている訳じゃないのは見てわかるでしょ。
国内大手三傑全員がこの業を積み重ねてきた結果がこれ。
なんか象印置いてってる感あるけどそんなこと無いからな!
ではま
ちなみに、
これもパッキンが廃番になってから11年以上経つけど、魔法瓶の保温能力は失われていないので、蓋を外して机上タンブラーとして現役です。
ではまた。