鉄道唱歌プレイリスト
どうもべっちょです。
○鉄道唱歌とは
・概要
現在で言うところのSUPER BELL"Zですね(違う)。
○なぜ「鉄道」なのか
・「足」では無いところがポイント
道有るところに鉄路有りというのは四半世紀前の話ですが、この歌が作られた当時は「街道沿いには鉄道があるもの」という認識でした。
なぜかと言うと、モータリゼーションもクソもなく、馬と徒歩以外の選択肢は無いものでした。
馬車軌道も安定感に欠け、時間もかかる。
そんな中で海外から黒船が来航。
文明の波が押し寄せ、海外使節団が視察した際に「鉄のレール」「汽車」というものが知識と現物して目に入ってきた訳です。
そんな便利な物が注目されないわけがなく、官民ともに海外から技士を呼び、鉄路を敷くことに躍起になりました。
当時、既得権益を貪っていた五街道や脇往還・伊勢参道の宿場町は当然反発するわけですが、「街道沿いに駅を置く」という案でひとまずの落着は得た訳です(鉄道忌避運動というものもありましたが、ここでは割愛します)。
日本最初の国営営業鉄道は新橋-横浜間。現在の汐留-桜木町になります。東海道ですね。
民営では上野-熊谷ですね。こちらは中山道です。
まあ、この辺りに関しては歴史鉄の自分に語らせるとキリがないので、超大幅に割愛します。この辺りは渋沢栄一も出てきますので掘ると面白いですよ。
国策で鉄道・軌道が一気に普及し、人・貨物の流れが盛んになったと同時に、「金さえ払えば簡単に日本のどこへでも行ける」という浪漫が生まれました。
○浪漫在るところに歌在り
これは全ての浪漫に通ずることです。
恋愛浪漫の代表である「ロミオとジュリエット」、郷愁浪漫の各国の民謡、強国浪漫の各国の軍歌など枚挙に暇がありません。
人はそこに浪漫を感じると歌を作るのです。
松尾芭蕉も奥の細道で東北の情景を詠っていました。
オペレッタ、俳句など形は違えど歌は歌です。
鉄道唱歌の作者である大和田建樹氏は「旅情」に浪漫を見出し、賛歌として鉄道唱歌を作った訳ですね。
まあ、旅情が高じすぎて、自分の好きな鎌倉とか京都に滞在しすぎて東海道編だけで66番の大作になってしまったのは御愛嬌。
○ではプレイリストを
まぁ1番1番が短いので、東海道編66番といえど28分程です。
はい。
全5集334番2時間28分です。
まぁ、そういうことです。
これも大和田建樹氏が作詞した鉄道唱歌なんだけど、後年見つかったものなので…おまけかな…
○「道」は人を狂わせるのか
世界一長い歌としてはこんなものもあるらしくて、是非聴いてみたいものですが、通しで23時間強という狂気以外は「7ヶ月で作詞した」という辺りに思い込みが感じられない。実際行ってみないことにはねぇ…(松尾芭蕉すごいな…)
やはり琴線に触れるものを作るには「執念と狂気」の両方が必要なのかなと。
その点を踏まえると「実際に徒歩で行った上、現地で詠んだ」松尾芭蕉はとんでもない執念ということですね。俺なんて福島までチャリで行こうとしたら宇都宮で雨に降られて諦めたというのに…
鉄道唱歌は実際に全線乗り潰したかはともかく(多分乗ってるけど)、歴史と思い込みの深い土地は何番もかけて紹介している辺りが狂気を感じさせますね。房総半島なんて窓からうっすら眺めただけやぞ!
「日本全国わが町音頭」は実際に行って書いていたら多分20年ぐらいかかるので無茶なのはわかるけど、こう…何というか…
自分で見た感が無いとね…
その点、「道」は「強制的に」見るという点では否が応でも情景が目に焼き付くので、途中で狂ってしまうこともあるかもしれないですね(道ヲタ兼乗り鉄の偏見)。
○おわりに
「甥が夜泣きしている時に鉄道唱歌を聴かせたら泣き止んだ」という謎家系の我が家の鉄分の高さを差し引いても、鉄道唱歌は名曲だと思いますので是非聴いてみてくださいな。プレイリストのリンクから聴けない人はYouTubeから直接検索でどうぞ。
ではまた。