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善意の嫌がらせ

知人と私はコスメへの考え方や、所有物への考え方が異なる。そのあたりですれ違いがおきた。

知人は自分が使えなかったコスメを他人に譲りたい人間だ。買ったけど発色しないコスメを捨てるのは罪悪感があるから、友人にあげたいらしい。

その日も知人と食事をしていると突然「そうだ!使わないコスメあるからあげる!」と今思いついたというように使いかけのコスメを私の前に出した。

「何回か使ったけど発色しなかったんだよね」「まだこんなに余ってるし」「あなたならこの色使えそうだし」「嫌なら表面けずって使ってよ」と加えながら。

私は自分が使ったコスメを家族以外の他人にあげるのはナシだと思っている。もらうのも微妙。そもそも自分が本当に欲しいと思うもの以外所有したくない。

何度も断ったが理解されず、「誰かにあげてもいいし!売ってもいいし!」と言われはじめ、諦めて受け取った。

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今回は自分が普段言わないようなハッキリとした断り方をしたつもりだった。

「似た色を持っている」「ものを増やすのはストレス」「使わないからいらない」までは頑張って言った。理解されなかったけれど。

「押しつけないで」と言いかけたが、そこまでは言わなかった。たぶん細かに説明しても、なぜ言われたのか知人は理解しようとしない。こちらが嫌な気分になるだけだ。

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以来会おうと言われても気が乗らない。何度も断っている。今までにも違和感を覚えることはあったけど、今回のことでこの人とは合わないんだろうなというのが強くなった。

断ったらやめてほしい。そんなに難しいことではないと思う。あなたにとっては善意かもしれないけれど、何度も断っているのに押しつけるのは相手にとっては嫌がらせに近い。

他人事のように言っているけれど、善意の嫌がらせは自分もしてしまうかもしれない。

こうして書いたからには相手の反応をきちんと見て、気をつけたいと思う。

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