私の親指のこと
はじめまして。べったらママです。
これから楽しく自分の事、子育て、食物アレルギーを持つ子の日々の料理の事などを、マイペースに投稿していきたいと思います。
では、自己紹介がてら私の親指のことをお話させていただきます。
私の親指は、人と比べると短くて、平べったい。
1万人に1人と言われる少しめずらしい指なのです。
この指のおかげで、私の人生は意外と楽しいのです。
なぜなら......
いい事もあれば、使いづらい事もあれば、苦い思い出もあるからです。普通に考えてもらうと、指で人生が楽しいって、まずないですよね。
でも、私は楽しいのです。
なので、この事についてお話をして、この親指を好きになっていただければと思います。
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まずはじめに、この親指は、世間ではこう呼ばれているそうです。
『まむし指』。
いやちょっと、これだけ聞くと気持ち悪いとか怖い印象ですよね。
親指のシルエットが、ヘビの『まむし』に似ている事からきているそうです。もうちょっと可愛い名前はなかったのでしょうか・・・
私が、初めてこの親指に気付いたのは、幼稚園の年中さん頃でした。
そのきっかけは、母でした。
ある日、私は家の中で、母が料理するキッチンの近くのダイニングテーブルで大好きなぬり絵をしていました。
すると突然、私を見た母がものすごい勢いで飛んできました。
そして、私の親指をガッと持ち上げて
「○○ちゃん!よかったね、この親指で!あなたは器用な子よ!!」
と言ったのです。
まぁ、そう言われても何が何だか分かりません。そう、だって私はまだ幼稚園生だったから。
でも、何か親指を褒められているんだろうなと思った記憶があります。
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そして時は流れ、小学4年生の私。
小学校の休み時間で、それは起きました。
私と話していた仲の良い友達のEちゃんが、
突如、私の手を見て一言。
E「おもしろい形の親指だね。」
私「え?あー・・・、この親指ね。何かめずらしいみたいだよ…。」
E「とっても可愛いから、2人で名前をつけて、イラストも作ろうよ」
その日から、2人で私の親指の名前とイラストを考える日々が始まりました。
・・・・・数日後、ついにその日がやってきました。
命名された名前は、「べったらこぶん」。
”べたーっとしていて、私の身体の一部という意味で【子分】だから”
というのが、命名した理由です。
Eちゃんと私、2人とも大満足だったのでした。(笑)
ここからは、私個人での呼び名がありますので、すみませんがその呼び名で書かせていただきますね。それは【べっちゃん】です。
↓↓↓ イラストはこれです(当時のまま再現)
シンプル イズ ベスト。
少し幅広の指にツメを描き、そこにニコッと笑った目と口、赤い頬を描いておしまい。あぁ、何て愛おしい姿。
その年、私の誕生日にEちゃんから貰ったbirthdayカードに、このべっちゃんのイラストが描かれていた事を今でも覚えています。
ーありがとう、Eちゃん。
このお友達のEちゃんのおかげで、私の小学校生活は楽しいものになったのです。そして、べっちゃんは私のお気に入りになりました。
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ここで、べっちゃんの少し苦い思い出をお話しします。
それは、小学生時代の習い事でのことです。
ある日、私はピアノ教室でレッスンを受けていました。
そこでピアノの先生が、ワンオクターブの演奏に苦戦している原因が、べっちゃんであることに気付いてしまったのです。
【ワンオクターブ(オクターヴ)とは】
ある音階を基準とした、音の高さの異なる同名の音階までの音程である。例えば「ド」の音階を鳴らしたとき、1つ高い「ド」までの音程が1オクターブである。
(ニコニコ大百科より引用)
先生「(あなたの親指は)なぜこんなに短いの!?(怒)
届かないじゃないの!?」
私 「・・・。」
先生「毎日、指の関節を引っぱって伸ばしなさい!!」
(そんなムチャな・・・)と思いつつ、
私「はいっ!」
その日から、私は親指の第一関節(べっちゃんの顔の下の部分)を持って、時間のある時に引っ張るようになりました。
当たり前ですが、長さがすぐには変わるはずがありません。
ただ、これを数年続けた結果、こうなりました。
ご覧ください。
第一関節(べっちゃんの顔の下の部分)から下の部分だけがスリムになっていますよね?
そして、べっちゃんのお顔の部分は、ぽってりと愛らしくなったのです。
嘘のような本当の話です。
この形になった結果、いくつかの不具合が起きました。
例えば、はさみ。
指を通すところが狭いはさみだと、べっちゃんが引っかかってしまい抜けなくなってしまいます。ですので、指を通すところが広いはさみしか、痛くて使えません。(;_;)/~~~
あとは、これからの季節に美味しい、トウモロコシを食べるときですね。
最初の一列を食べるのが大変です。あのギュウギュウのトウモロコシの実の中に、幅広べっちゃんのお顔が入らないのです。(/_;)
では、いい事を挙げてみましょう。
以下、簡単にまとめてみました。
・縫い物。手縫いをするとき、生地と針をしっかりと固定できてブレない。
・野菜の皮むき。ジャガイモなど丸くて滑りやすいとき、包丁を持つ手がしっかり固定される。
・ボタン。洋服のボタンを外したり掛けたりするのが速い。
・折り紙。折り目をキレイにつけられる。(固定されるから)
・見てるだけで幸せな気持ちになる。(※個人の感想です)
”固定”という言葉が、たくさん出てきましたね。
そう、べっちゃんは指の幅が広いので、押さえるのが得意なのです。
幼少の頃に母が言っていたこと「あなたは器用な子」は、間違っていなかったことになります。
たとえ容姿や外見が人とちがって、それを短所だと思ったとしても、見方を変えればそれは長所になり、人生は楽しいに変換できるのです。
良かったら、いつもの生活にべっちゃん探しを加えてみてください。
電車やバスに乗った時、学校や職場で、スーパーのレジで、その時間は、とても楽しい時間に変わることでしょう。
そして、確率1万分の1のべっちゃんを見つけたあなたには、もしかしたら幸せなことが起きるかもしれません。
See you again!!
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