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【雑記】全国学力テストってどうなの?

 【雑記】では、Facebookにもシェアせず、純粋に「思ったこと」「感じたこと」をつらつらと書きます。なのでレアキャラです(笑)


 こんな記事が上がっていたんですが。

英語の危機感がなさすぎる

 英語に、特にスピーキングに課題があるということは、誰が主張しなくても、もはや衆目が一致しているところだと思うんですね。だって小学校で科目化されて、学習指導要領にも「原則として英語で英語の授業を実施することとする」って書いてあるのに、大半の先生が話せないんですよ。子どもが話せるようになるわけがない。

 それなのに、記事の内容を読んで疑問なのは、

・「特に即興での英会話などに課題があることが分かった」

 →え?

・「将来の夢について1分間考え、30秒で(英語で)「話す」問題の正答率は45・8%。しかし無回答の割合は少なく、文科省では「自分の考えを何とか伝えようとする粘り強さもみられる」と分析している」

 →テストで「言え」って言われて、30秒黙ってる方が難しいのでは?(黙っているというより、本当に何も思いつかないor言えない)

 そして、この結果を踏まえて、文部科学省が「指導改善のポイント」として出しているものがこれ。(7月31日公表報告書を引用)

情報や考えなどを即興で伝え合う指導の充実
・ 不適切な間を置かずに相手と事実や意見,気持ちなどを即興で伝え合う力を身に付けさせる必要がある。そのためには,生徒が関心のある事柄を取り上げるなど,話しやすくなるようなトピック設定の工夫をする必要がある。また,話すための原稿を事前に用意して,その内容を覚えたり,話せるように練習したりするなどの準備時間を取ることなく伝え合う活動を行うことが大切である。さらに,互いに分からない点を尋ねたり確かめたりして対話を継続・発展させることを十分に意識して指導していくことが重要である。

 なんていうんでしょうね。野球でいうと

「来たボールを取って投げ返す力を身につける必要がある。そのために、投げやすい位置に移動する必要がある。また、投げ方が書かれた文書を用意して、覚えたりその通りに腕を動かせる練習をすることが大切である。さらにキャッチボールができるよう指導していくことが重要である。」

 というようなレベルの文章ですよね。コレジャナイ感が半端じゃないと感じるのは私だけなのでしょうか・・・

そもそも学力テストで何がわかるというのか

 全国学力テストって、そもそもこれをやることでどれだけのことがわかって、どういう風に生かそうとしているのか。

 後日また触れるかもしれませんが、報告書を読む限り、毎年毎年同じことに課題があるって言っているのが8割方だと感じます。改善スピードがめちゃくちゃ遅い。

 PDCAを回そうというならば、Planがしっかり具体的になっているのが最低限なのですが、先ほどの報告書から考えるとそれすらクリアしていない。その状態で現場にDoしろ〜と指示が降りてきてやるもんだから、Checkしても所詮同じ結果になり、Actionが毎年代わり映えのないものになる。負のPDCAとでもいいましょうか・・・

 さらにいうなら、学力テストっていうくらいですから、「学力」を測るわけですよね。「話す」能力が学力テストで本当にわかるのか。出川哲朗は話す能力がないのかと言ったら、相当高いと思いますよ。だって結局伝わるんだし。でも学力テストではまず取れません。だって単語も文法もめちゃくちゃだから。なのに通じるしコミュニケーションが取れる。

 そう考えると、学力テストでわかる「話す」能力ってなんなのか、という話です。この「学力テストで点数が取れない」=何か頑張らないとダメだ、という流れになる発想こそ、日本の教育が変えなければいけない根っこなのではないか、とすら思います。

 定期テストがなくなる中学校が出てくるくらいなのに、なんでこういう一斉テストで能力を測ろうとかいうんだろうな・・・



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